第6章 縁(えにし)
その言葉に……
耀哉「つまり…私達の目的は一致している
という見解でいいかな?」
恵土「勿論!
あいつを殺しさえすれば…全てが終わる
癌も主犯格の癌も隠れ癌も…癌一同は二度と生まれない
その魂は裁かれ、二度と…現れることはない…生まれることも
その為に遣わされてきたんだ」
耀哉「わかった
なら……
こうしよう
君は…今後、私へ寿命の譲渡はしなくてよい」
恵土「瞠目)!!
…え?」
耀哉「代わりに‥……
鬼舞辻無惨を…必ず討って欲しい」
恵土「…‥」真剣な表情で見つめ返す
耀哉「……
(と言っても…君は無茶をしそうだけれど…)(くすり)
頼んだよ?」
恵土「わかった!(大きく頷く)
私の寿命が尽きる前までに…あいつを倒す!!
必ず!!!
そして…そうすることで、耀哉も…全ても、守ってみせる」
耀哉「微笑)うん…
ありがとう^^」
共に…正座をしたまま、言い放ち合っていた
神の力を宿る神剣…それが、日輪刀
神の願いにより、何の変哲も無い金属が『陽光の力』を宿し続ける鉄となった
木々も、樹液も…全て…‥
鬼を討つ為の武器として………
それによって……
宿った陽光とは、神の力そのものであり…魂の持つ神の力を叩き起こし発することを可能とする神器(じんぎ)なのだと
つまり陽光色とは…神の力を色として出した結果、同一として認知されることで透明となりて、長き時を経て蓄積された『神の力』が透過して全て出る結果によるもの
日輪刀の色とは…魂の色
それぞれの気質により、性格により出て来るものなのだと…
その魂の属性とは…呼吸の属性なのだと……
恵土「人間が生み出した過ちだ
ならば、人間達の手で終わらさなければならないと言っていた
だから…恐らく…‥それで逃げ果せることが叶ったのだと推測できる
強い柱が必要だ
私が力を送り、神の力を目醒めさせることで現象と変じさせ無惨を討ち倒せる、強い侍(さむらい)が」
耀哉「…‥…長き時が掛かるかもしれないね…
その時には…私はもう、死んでいるかもしれない」
恵土「死なせない…
必ず間に合わせる
絶対に…お前の代で終わらせる」
真剣な眼差し、表情で真っ直ぐ返した
耀哉「…^^
頼んだよ…
恵土(姉上)」
恵土「ああ…任せろ!」微笑し、真剣な表情で頷く