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化身来華【鬼滅の刃】

第4章 癒やし柱(いやしばしら)





無駄な動きを取れ
無駄な力みを削げ
無駄を全て無くし
己の全てを出せば
全て尽くし切れば
己が力(ちから)、刃(やいば)とならん

全身の動き、力み、脱力、全て把握し、刃と化せ


その教えを反芻しながら、丁寧に呼吸と動きの全てに意識を張り巡らせる



基本中の基本、なれどそれは奥義に精通する、その肝(きも)、根幹として…‥…



それこそが大事(だいじ)なり

肝に銘じるべし
無意識に出せるようになるまで反芻すべし


たとえ如何様の事態が起ころうとも、肝を無くせば死と思え

たとえ命亡くならずとも、技は死す
力も死す
想いすらも消えて無くなる



全てを解き放て、一撃(いちげき)と化せ、刃(やいば)そのものと成りて敵(てき)を討て!!!


恵土「はい!!」真剣

夜から夜明けまで、常に剣を振るい続けていた

休まず、徹夜で、水を飲むことも無く、それ以外に何もすることすらも無く…
ただ……一途に………直向きに、真剣に………



全て(すべて)を、賭(と)して

己(おの)が信念(しんねん)を懸(か)けて


己という生き様を、道筋を示せ
それが武士であり、侍だ

どの生き方にも精通する生き様だ



揺らぐな
傾くな
恐れを捨て、勇気を持て
腹に力を入れて、吼(ほ)えろ

己が魂を見失うな
見失えば刃は曇るぞ
泣きを見、喪ったものは二度と戻らんぞ

決して忘れるな
よいな?竹若
竹若「はい!」


己が信念と刃を無くした時、それは武士ではなくなる
己が魂(たましい)を見失った時、人ですらなくなるのだ

心せよ


お前の在りたい道は…何だ?


恵土「今も…昔も……変わらない(にっ)

竹若と恵土『大事な人を守ることです!!』
今度こそ…必ず!!」

脳の奥、魂から聞こえてくる父上の声に…

強く応えた


愛する者を守りたい
大事にしてくれた人達を守りたい
応えたい、大事にしたい、大切にしたい

その想いも、心も、在り方も…その生き様は、その人の魂そのものだから……


そう…恵土は再び、闇夜の中で、己が道を…真(まこと)を貫く為、真剣な表情で前を向き、刀を前方に、中段に構えた



最早7歳の域とは言えないほど、凄まじい域へと達していた

武術的な腕前のみではなく
精神的な年齢も…


今度こそ……喪いたくないものを、無くさない為に………


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