第4章 癒やし柱(いやしばしら)
羽織の色は陰浅葱(かげあさぎ)色で
陽光を思わせる意匠が縁に象られていた
163cmぐらいまで大きくなるだろうことを伝えると、それも踏まえて大き目にして仕立ててくれた
今は長いだろうが、徐々にちょうどいい大きさになるだろうとのことだった
柱として、広大な地域を一人で警備してもらうことになる
それを受けて、あの天然の要塞である里を貰い受けることをお願いした
快く了承され、任せる地域の近隣でよかったとも言われた
そうして…柱としての仕事が始まった
当時、義務教育はあったが強制という訳では無く
お金の無い家庭ではいけないものもまた居りました
ちなみに恵土は週に一度耀哉と遊んだり勉強したりと色々なことを共にする時間を過ごしたことで、知識や教養は身に付いています
情報収集していた鬼の名は義縁(ぎえん)といい、影の血鬼術を使う鬼で、恵土に必死に遭遇しないように、必死で情報を集めていました
二度書くぐらい必死でした
実際には影を変形させたり棘や刃にして死角から突き刺したり光の入らない密室に誘導し全身を圧殺あるいは滅多刺しや滅多斬りに、付いた影にずっと常に潜み続け情報を奪取する強襲する等々、多岐に渡って活躍してきた鬼でした
下弦の鬼まで後少しと言う所で、無惨の癇癪を受けて殺されてしまいました
未だ生きていれば脅威になること間違い無しだったので、それもまた逆に恵土のみでは飽き足らず鬼殺隊を助けてしまっておりました
その後…継国縁壱(つぎくによりいち)の時と同様に隠れました
恵土「コオオオオ
(呼吸が基本であり基礎
全ての技を支える柱であり、気もまた然り
乱れば溶けて、消えて無くなる
技も、力も、全て…
惑えば散る、命諸共(いのちもろとも)
父上『決して取り乱すな
大局を見よ、向かうべき所を見誤るな
必ず御し切り…生き残れ
何が在ろうとも、必ずだ』
竹若丸『はい!父上』
父上は…きっと、わかっていたのだろう
たとえ死したとしても…
どうなったとしても…
教えは死なない
忘れないものが居る限り、消えて無くなりはしない
私を…生かす為に……)
必ず守る…
何が在ったとしても…‥
引き取ってくれたお館様…父となってくれた、父上の為にも
耀哉の為にも…
絶対に!!」
余暇の折、真剣な表情で素振りを続けていた