第4章 癒やし柱(いやしばしら)
恵土「ありがとうございます」お辞儀
乳母「こちらこそ
いつも耀哉様のお相手をして下さり、ありがとうございます」お辞儀
恵土「姉ですので^^
それに…
私は、この子に助けられた身です
少しでも恩を返せればと思っております」微笑
直ぐ横で、隣の布団で寝入る耀哉を見て、慈しむような目で見つめた
乳母「……
(くすり)
本当に…ありがとうございます」お辞儀
恵土「いえ…こちらこそです」お辞儀
乳母「ご武運を、お祈りしております」微笑
恵土「ありがとう」微笑
12月14日朝、柱へ就任した
お館様「それでは今日より…
産屋敷恵土、汝を柱として認める
癒やし柱として、鬼殺隊の柱として、邁進していくように」
恵土「謹んで拝命致します」土下座
お館様とそれに跪く柱達を前にして、同じく跪いた体制から
正座をし、頭を深々と地面へと擦り付けた
お館様「…‥…
(君が来てくれてから…
妻を亡くしたこと、父上を亡くしたこと
それらのもやもやが消し飛んでいくように、明るい光明を齎されている気持ちになる(微笑)
耀哉も、心底幸せそうで何よりだ
私は…どうしても、隊士達が傷付くこと、亡くなっていくことに耐えられなかった
……きっと…龍神様はそれすらをも見越して、遣わされたのだろう
寿命が尽きるその時まで、精一杯生きよと
父上のように、立派に在れと……
自殺等に逃げず、邁進せよと………
私も…在れるだろうか‥……
気高い父上のように…‥……」遠くを見(空を見上げ)、瞑目する
そのまま場は解散となり、各々自由に動いてよいとなった
すると恵土は耀哉と追い掛け合い、耀哉へ右手を伸ばし掴んで
陽光で光と同化して空を自由に飛んで回る、幸せそうなはしゃぐ2人の声
それに…
柱「危のおございます!!;」おろおろ
お館様「嗚呼…目が見えなくなる前に、この光景が見れてよかった」微笑
『あっはっはっはっはっはっはっ!!^^』きゃっきゃっ
お館様「ふふっ^^(幸せだ」
お館様に呪いの痣が胸に出始めた時期は
恵土を迎えに行く一月前
産屋敷家へ戻ってきた折、体調を崩し床に伏せていた
その後も2日ほど
その為、耀哉が抱き着いた折、心配そうに声を掛けられていた
数人の柱と共にお館様様も同行していたが、耀哉が一人で恵土へ駆け出し受け答えしていた