第4章 癒やし柱(いやしばしら)
市井で出歩く際は
警察が居る為、釣り竿を入れる竿袋に入れて偽装して背に背負ってある
いつでも抜けるように細工している為、直ぐ戦闘に移ることになっても一切の支障も無い
ついでに言うと…洗脳等の血鬼術もまた、袋に入った状態でも無力化出来るほどの陽光を常に纏っている為(手にし続けている時点で)、常に手放さないようにしているので鬼側からすればどうにもしようが無いというのが実情である
※人を操っても触れた時点でどんな血鬼術も解ける為、どうにもならない
普段は腰に帯刀しておらず、例の袋に入れて背負っている
夜には市井に出ず、常時腰に差している
恵土の隊服に関しては、黒い詰め襟を体格に合わせて作ったものを着用
羽織を決めろと言われて…
何かいい考えは無いかと、母の形見である金の十字架を握り締めるが…
全く浮かんでこなかった;
12月13日の内に、日輪刀の刃元に柱である事を示す『惡鬼滅殺』の文字が両面に分けて刻まれた
手に持って左側に『惡鬼』、右側に『滅殺』
拵えについてだが、鍔は陽光色の地に全て黒塗りの菊透かし、柄も黒塗りで、柄糸は白く平巻きで、鎺、縁頭、口金、鐺、鞘は全て黒塗りとなっている
恵土「羽織…羽織、羽織
ううううううううん」頭に手を当てて悩ませる
耀哉「…‥濃い青色はどうでしょう?」
恵土「え?」
耀哉「闇にも紛れますしいいと思うのですが…」
恵土「う~ん…
(にこ)
それでいこっか」微笑
耀哉「はい!(やった^^」
小さく声が出る耀哉に、私は笑って…
濃い青色の生地を探していた所、耀哉から差し出された
耀哉「実は買い物に出た時、姉上に似合いそうな色の生地があって…思わず買ってしまいました
父上から了承は取っています
後は採寸するだけです!」
恵土「…わかった、ありがとう
ただ…その支払いはさせt
耀哉「いやです
恵土「え、でも
耀哉「いやです
祝いなので受け取って下さい!!」ぷんぷん←頬を膨らませる
恵土「……
(くす)
わかった…ありがとう^^
大事に使うね」
耀哉「はい!^^」大きく頷く
既に藤のお香にずっと浸していたらしい
耀哉の乳母さんに繕ってもらった
直ぐに出来るとのことで…本当に、数刻も経たない内に完成してしまっていた
実際に袖を通して動いてみた所、全く動きを阻害することも無かった
