第31章 未来へ(みらいへ)
しのぶ「どうしてっ!
なんで!
自分を大事にしてくれないの!!?
そんなにも私と生きるのが嫌なの!!?
皆と生きたくないの!!?
なんでそんな無茶ばっかりするの!!!
どうして…
なんで……
もっと大事にしてよおおおっっっ
ひっく
ひっく」
恵土「……
ごめん…
ごめんな、しのぶ…
それでも…私……
私は……お前等が…皆が好きなんだよ
どんなに望まれなくても…
お前達が生きてない世界で、生きていたくなんか無いんだよ
しのぶ「わたしだってそうよ!!!!!!!!
そんなの私も思ってる!!!!!
皆思ってる!!!!
だから…
だから必死になって動いてるんじゃない!!!
だから…死んで欲しくないから必死なんじゃない!!!!
貴方と一緒なのに!!どうしてそんなにこんがらがるのよ!!!!
どうして恵土だけ死に掛けるのよ!!!!!!
ばかあ!!!」ひっく、ぐすんっ
胸元に顔を埋め、泣きじゃくるしのぶ…
それに恵土は目を丸くし指差して指摘した
恵土「今…名前
しのぶ「何度だって呼ぶわよ…
だから…
だから……っ
お願いだから……
死なないでっっ
私を置いて、いかないでよおっっ」
抱き締めながら涙を流し続けるしのぶに
恵土もまた、涙を流し…謝罪した
恵土「ごめんな…
一杯、心配や、迷惑…一杯掛けてっ」
小芭内「全くだ、どれだけ肝を冷やさせれば気が済むんだ」溜息
蜜璃「しっ」
恵土「…っ
ありがとうっっ」
実弥「へっ」
小芭内「ふんっ」
しのぶ「ひっく、えっぐ
ぐすんっ
次やったら…承知しないからっ」涙震え
恵土「うん…
二度と…やらない
約束するよ
頑張るから
『もう頑張るな!!!!』
しのぶ「ろくなこと無いんだから!!
実弥「何回死にかけりゃ満足するんだ!!?ああ!!?
もう二度とやるんじゃねえ!!!
『その為にも頑張るな!!!!!』
恵土「…
ぷっ←吹き出す
あっはっはっはっはっはっはっ!!^^
『何笑ってんだアホおっ!!』
恵土「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!^^」
それに釣られ
徐々に破顔してゆく中…
お払い箱になり掛けた恵土は…無事、五体満足で蘇った
せめて出来ることを…
そう考えての、必死の考えと決断だったらしい…
それが巡り巡って恵土を生かした
諦めなかった皆の手によって