第29章 化身化(けしんか)
小芭内「そうか…」
行冥「もう柱としては活動出来ない
それはつまり…戦闘能力を失ったということか?」
恵土「神としての力なら…
魂も霊体も死んじゃいないからなんとか使える
なんとか…な」ぜえっぜえっ
実弥「以前のように戦えないってことか」
天元「なら無理は禁物だな
幼くなった姿のとまた会いたいって嫁が言ってんだが行けるか?気分転換に」
恵土「ああ、遊ぶぐらいなら行けると思う
まあ何にせよ、養生してれば問題ないと言われてるから(すくっ)←膝を付いて立ち上がる
心配すんな…」
ふらふらふら
ばたーん!
『行動と台詞が合致してないんだが)…?』
恵土「誠に申し訳ございません
手をお貸し願えないでしょうか?;」左目から涙が零れ落ちる
天元「ったく、しょうがねえなあ」ぐいっ
恵土「あり…がと…」へろへろ
蜜璃「恵土ちゃん…
死なないよね?大丈夫だよね?」未だ地に伏したまま
恵土「ああ…
生きるよ…皆と、一緒に……(不敵に笑う)
ちょっと…無茶、し過ぎた、かな」
しのぶ「取り敢えず…これから本番までは使用を控えましょう
身が持ちません」ぜえぜえ
杏寿郎「慣れるまでやればよいのではないか?
極み・常中を身に付けた時のように!
『その前に死ぬわ!!』
耀哉「うん…
流石にそれは無理だからやめようね?
魂としての、霊体としての、全てを出し切って爆発させるようなものだから…存在そのものに強く関わる
そのまま全てを出し切って消滅…なんてことも有り得ない話では無い」
ぞっ!!
耀哉「どちらも有限で…
回復には時間が掛かるものだ
ましてや…身体のように見えたりはしない
身体のように慣れるかどうかもわからない
もう日付も変わって今日は12月18日
期間は今日も含めて残り二十六日
来たる決戦の1月12日まで、無理はせず静養に努めるように…
慣れる可能性もあるけれど…折を見て、少しずつね?^^」
『はい!!』
しかし…
12月24日の昼にしてみた所
馴染んだのか、全く負荷も掛からずに溶け合ってから解けた
徐々に時間も延びてきたことで、ようやっと希望が見えてきた
それと同時に…以前以上に身体が動くように、恵土自身もまた回復してきていた
皆も同様であり、お互いに強化し合う対象として受け入れた証だとも言われた
そして……その日の晩、進展があった
