第27章 それぞれの想い(おもい)
しのぶ「…私が行きます」
すっ
すと
しのぶ「巻き込んだってなんですか?」
ぴりっ
恵土「ひっ」息を呑む
たじっ
しのぶ「…(くす)
←優しく頬を撫でる
違いますよね?(苦笑)
私達が、巻き込まれに行っているんです
貴方もそうですよね?
私達が大事だから、必死に首を突っ込んで、抜け出せなくなってから慌てふためいて犬みたいに^^」くすくす
恵土「…//;」バツが悪そうに顔を逸らす
『言えてる』くすくす
『ふふっ^^』
しのぶ「でも…そんな貴方だから救いたいんです(微笑)
少しでも多くの人を救おうと、貴方は走ってくれた
いつも人の身ばかり気にして、無茶して…自分の身なんてお構い無しに…
だから……
こんな時ぐらい…私達に助けさせて下さい
貴方がした分…貴方へ
私が言いたいのは以上です^^」
ぎゅうっ
ちゅ
しのぶ「こら、めっ!
恵土「ええええん
しのぶ「よしよし」ぽんぽん、なでなで
すっ
とっ
耀哉「義勇…」
義勇「最後は俺か…」
てちてち
すっ
義勇「………
ずっと考えていたんだが…
思った以上に言いたいことがあって
全く纏まらなかった」
ずさあああっ!!←恵土がズッコける
義勇「だから……
一番伝えたい言葉を一つだけ
俺達はお前が大好きだ
だからどんなに姿形や記憶が変わろうと、その想いは変わらない
構わず掛けてくれ
必ず…また、共に笑おう」
恵土「………うん!」力強く頷く
義勇「…(微笑)
以上です」
てちてち
とっ
『聞き間違いじゃなかったのか)……』←足音に聞き入っていた
耀哉「さて…
どうする?
恵土「わかった!覚醒めさせます!!」きっぱり真剣
耀哉「早いね…決断が」くすくす
それでこそ姉上だ…
そんな想いが口を滑らせて出てくる中…
耀哉「じゃあ皆、覚悟は良いかい?
『はい!!!』
蜜璃「え?今やるの?
恵土「今でしょ!!
思いが一つになった今だから今でしょ!!
でも…ほんとに大丈夫?;」不安気、恐る恐る見やる
『ぱっぱとやれ!!/やる!!
恵土「はい!!!」半泣き
蜜璃「大丈夫だからやって?
恵土「はい!」
次の瞬間……
恵土「あ、間違えて耀哉も巻き込んじゃった
『え!!?
恵土「大好き過ぎてつい…ごめん^^;
『ごめんで済むか!!』ゴンゴンゴン!!!拳骨三連打
恵土「痛い;」くすん
