第26章 天変動地(てんぺんどうち)
ふっ
すっ
があんっ!!!!!!!!
拳と刀を合わせ合う
無惨「決裂だな…」
恵土「ああ…」
無惨/恵土『戦う外ない!!/戦う外ねえ!!』
無惨「1月12日…それまでに首を洗って待っていろ
決着を付ける時だ
癌の力を使ってな
恵土「やめろ!!もう戻れなくなるぞ!!」真剣
無惨「いずれにせよ…癌一同に生きる道は無い
身投げした九百七十六垓人は、二度と生まれて来ないことを条件に…初代原初の始祖神を助けた
そして…今……二代目原初の始祖神であるお前が、身投げの必要性を皆無にしている
癌一同と九百七十六垓人の立ち位置を引っ繰り返すことで安全性を確立しようとしていることも既に把握している、原初の始祖神が主導してな」
恵土「!!!(瞠目)
お前…どこまで(知って
無惨「時間だ←駆け付ける柱達を見やる
非常に有意義な時間だった
礼を言う
礼として私以外の鬼は二度と出させない
襲撃もさせない
次会う時は戦場だ…
私は生き残ってみせる…たとえどんな方法を使ってでも」
恵土「無惨!!」手を伸ばす
ベベン!!
足元に障子が現れ、無惨だけを呑み込み去っていった
空を切った手だけが、虚しく残った
実弥「何があった!!?無事か!!?」隣に着地する
義勇「無惨はどこだ!!?」
蜜璃「大丈夫なの?顔色真っ青よ?」顔を覗き込む
周囲の警戒を怠らず柱達が次々と駆け寄ってくる中…
しのぶ「……師匠?(なんでそんな悲痛な顔を?」
恵土「…………←俯いたまま、項垂れたまま硬直する
全て話す…←顔を上げ、皆を見やる
ちゃんと…話すから……
産屋敷邸に来てくれ
お館様に、全て話してある
それと……
本当のことを話す
黙っていて済まない」深々お辞儀
終始俯き気味で、掠れた、震えた声で、恵土は言の葉を発した
『????』
しのぶ「……
師匠…なんで話す必要が
恵土「無惨が…全部知ってた
それで…
私に妻になるよう強要してきた
『はあっ!!!?』
恵土「あいつは…ただ……生き残りたいだけだ
その為なら…何をしてでも…
人を見る心を無くしたまま」
行冥「何があった?
今ここで説明出来ないのか?」
恵土「………耀
お館様に……まず話したい
事は急を要する……
他に鬼は出ない
攻撃してこないことが分かった
……………済まない」震えたまま頭を深々と下げる
