第26章 天変動地(てんぺんどうち)
白いコート
白いスーツ
白い帽子
不敵に笑い掛ける、全身白尽くめの長身の男性
天元(あれが!)ちゃきっ!←刀に手を掛ける
小芭内(あの男が…!)
((鬼舞辻無惨!!))
恵土「ぶっ殺してやる!!!!!!!!」
蹴り掛け全方位を斬り刻みに斬り刻み掛ける中
鞭のようなものが影から迫る
即座に小芭内が斬り飛ばし天元が腰を掴んで引っ張り距離を置かせた
小芭内「不用意に突っ込むな」
恵土「ふー!ふー!!ふー!!!」ギリギリギリ
小芭内「事情は粗方知っている
だが飲まれるな」
恵土「ぐぐぐぐぐ」血が出るほど強く噛み締める
だあんっ!!!!!!!!
その恵土の拳の一撃(振り下ろし)で、山が陥没し、木々が倒れ伏した(鳥の巣が無いもののみ)
天元「で…?←恵土を見やってから、無惨を見る
ずっと息を潜めていた鬼が…
なんの用でこんな所まで来やがった?」
無惨「ふん
人間が口を利くな
私が話をしに来たのは神だけだ…
だから正装でわざわざ来た
お前に会う為にな…始まりの魂…原初の始祖神よ――」
恵土「……」睨視
天元「………
おい…後で事情を聞かせろ」
恵土「………帰ってからだ」
小芭内「それでいい
まずは…倒して生きて帰ることだけ考えろ」構え
その様子に、苛立ちを隠せない様子で無惨は笑みを収めて舌打ちをした
無惨「もう一度言う…
戦闘に来た訳では無い
下がれ」睨視
ずんっ!!!!!!!!
突如、重力波が身を襲った
異質なもので…常時継続する位置指定のものだ
即座に光で対処しようとするも
無惨「お前はこちらだ」
そう言うが早いか左手首を掴まれた
恵土(なんだ?異常に速い!)
無惨「回りくどいことを言うのは苦手だ…
端的に述べる
俺の女になれ」
恵土「………………
は?」黒
刀を落とすまいと強く掴むも震えが止まらず刀の震える音が鳴るばかり
その中で即座に掛けられた声に…出てきたのは……
驚きでは無く、空虚かつ軽蔑の類のものだった
無惨「……ふんっ
聞こえなかったのか?
俺の嫁になれと言っているんだ
恵土「頭沸いてんのかお前」睨視
無惨「これまでのことは水に流せと言っているんだ
なんの為に意識が戻るまで待ったと思っている?
襲撃させないでやったではないか…鬼のほぼ全てを…全国に散った鬼の全てを、私が喰らって……」
