第25章 それぞれの関係性と、進展(しんてん)
その献身的なサポートもあり、無事話せるようになるまでに回復し、悲鳴嶼さんに謝りたいという想いを受けたのがちょうど、行冥との共同任務の数日前(69ページ参照)でした
沙代「私のせいで死刑になり掛けたって、後で知ったの
恐い…
絶対に許せない
許せる訳が無いよっ
謝りたい
でも…
恐いよおっ;」ぐすん、膝を抱えて塞ぎ込む
恵土「大丈夫だよ
沙代「え?」
沙代が涙ながらに震えつつも顔を上げるのを
恵土は優しい目で見つめ微笑み掛ける
恵土「行冥は沙代のことが大好きだよ^^
だから…安心して、話してご覧?←微笑し、手で頬に触れて撫でる
きっとわかり合えるはずだから
だから…恐がらなくていいんだよ
大丈夫だよ
大好きだから
ショックを受けただけだよ
だから…大丈夫だよ、沙代^^」
なでなで
沙代「今からでも…謝れるかな?
ぐすん、ひっく」
恵土「ああ←優しく微笑み掛け頷く
その場は、私が作るよ
だから気にせず、思ったことをちゃんと伝えてご覧?」
沙代「うん…っ!ぐすっ!←流れ落ちる涙が止まる
頑張ってみる!!」ぐっ!!
恵土「うん!応援してるね!!」ぐっ!!
お互いに拳を握り締め合い、笑い合った
恵土「あははははははは」
沙代「はは
『はははははははははは^^』
にこにこ笑っていた
涙は自然と止まっていた
後日手紙が届きました
恵土さんへ
沙代です
お元気ですか?
私は無事、悲鳴嶼さんと仲直り出来ました
貴方のお蔭です
勇気をありがとう…
恵土さん
きっと無事で、長生きしてね
沙代より
恵土「ありがとうは…こちらの台詞だよ」
それに力無く恵土は笑った
縁側に腰掛け、雲一つ無い晴れ空を見上げて
当時、別れ際には満面の笑みで送り出してくれました
沙代は藤の家紋の家に引き取られたそうです
隠になることはせずにいました
引き取ってくれた方々に、声も出ないで引き篭もる私を助けてくれたから恩を返したいのだと
その旨に、優しく行冥は頭を撫でていました
シャキン
泣きじゃくる沙代を
悲鳴嶼が頭を撫で、優しく微笑み掛ける図が流れる
和解したその日一日…行冥は滝のように涙を流しっ放しでした
その一日後に、しのぶ達が訪れました(100ページ参照)
テロップ『マイティとシロボンのBGMをバックにどうぞ』
