
第24章 慟哭と仲直り(どうこくとなかなおり)

所変わって玄関先
天元「ふい〜っ
なんなんだあの被害妄想、被害者意識凝り固まり野郎は」ちいっ!!
無一郎「そんなに酷かったんだ
天元「ひでえなんてもんじゃねえ!カナエがいたら八つ裂きにするぐれえの
しのぶがいたらもっと
しのぶ「私がなんですか?
^^」にっこり、黒笑
『………;』ビシッ!!←硬直(石化しひび割れが入る)
しのぶ「私がいたらなんですか?
聞いてますか?^^」ゴゴゴゴゴ
天元「い…いや、言葉の綾ってやつでな;」たじっ
義勇「伊黒はどうだったんだ?」
小芭内「どうもこうもない
全てあいつのせいだと高を括り下に見、縁者と知れば毟り取ることを画策する醜悪極まりない存在だった
思い出すだけで虫唾が走る」真っ黒ゴゴゴゴゴ
義勇「…そうか…やはりそういう奴らか…
これは以前恵土から聞いたんだが……
一万銭、コツコツ貯めた小遣いを…
友達だよと女子の同級生から言われ」
実弥「デカいな」厨房から玄関に戻ってきた←皆を食事処へ呼びに来た
義勇「その日に初めて一緒に遊んでいた折
全額全て毟り取ろうとされたそうだ
それ所か二十万銭貸したのだと嘘を付いたと
『どこのどいつだそれは!!』憤怒
義勇「名を教えてはもらえなかった
だが村の襲撃の際に死んだからもういいと
祖母が千銭出して手渡し、母が取り返してくれたと」
無一郎「ひっどい人達
心の浅い人しかいない訳?」
義勇「いや…親身に接してくれた先生はいたらしい」
小芭内「そうか…はあっ
何故ああいうのばかりが長生きし、そうでないものばかりが振り回され苦労するのか…理解に苦しむ」嘆息
行冥「この世は無常…
罷り通らぬものばかりが生きるも
その時ばかりで後に必ず死ぬ
好く好かぬに拘らず死なぬものは無し
あの世で地獄に落ちる沙汰を待つ外無し!
非情なれどもそれに尽きる
我々がわざわざ手を下し汚す必要は無し
恵土はそれを望むだろう」
『………まあ確かに』頷く
実弥「…そうだ
恵土が呼んでた
食事処で食べようだと
天元「それ先に言えよ
食べようぜ
話の通じねえ野郎共の相手してどっと疲れた!
『お疲れ様』
しのぶ「ありがとう」微笑
その頃食事処では
恵土「いつ来るんだろう?
まだかなあ?」そわそわそわそわ
蜜璃「楽しみだねえ^^//」にっこにこで顔を覗く
恵土「うんうん!^^//」にっこにこで二度頷く
