第24章 慟哭と仲直り(どうこくとなかなおり)
その想いの分も丸ごと乗って、あの形になったとか……
テロップ『…………恐い;』←恵土以外の心中
恵土「ひっく、ひっく、ひっく」瞑目、滂沱
蜜璃にしがみついたままのそれに
しのぶは静かに寄り添い、今度はしのぶへ縋り付くように抱き着き
それに静かに微笑み、優しく背や頭を撫でながら
終始泣き止むまで寄り添い続けたという
蜜璃「伊黒さん!私の分もお願いね?」
小芭内「ああ、任せろ」頷く
その後
その日の内に持ち前の足で3人は大阪に辿り着き(小芭内もしのぶの走法を教わり並ぶほど速くなった)、決着を付けたという…
しのぶが寝かし付けていた
恵土「わあああああああっ!!」
だが時折咽び泣き、飛び起き、自分の頭を両手で殴る
それを両手首を掴んで止め、唇へキスを落とした
恵土「ひっく
ひっく
ぐすっ」
うと、うと
泣き疲れてか、叫び疲れてか…
瞼が重くなるように動く
しのぶ「…おやすみなさい」微笑
なで
ぎゅうっ
布団を上に掛け、寝かせたまま
頭を、頬を、順に優しく手で撫で
最後に優しく布団の上に乗ったまま
膝を腰辺りに置いて、体重が掛からないように抱き締めた
それを留めに瞼を閉じた恵土は、笑みを湛えていた
幼児の頃の記憶か…
昼寝の度に泣き出し
えんえん泣き叫び
ある時は飛び出そうとし
何度も何度も
死なないと、消えないと、邪魔なんだ、駄目なんだ、嫌だ、と狂ったように叫ぶ
自分を殴り
蹴ろうとして失敗して足を滑らせて宙返りをして頭から床に着地し掛け(しのぶが既で受け止めた、不謹慎かつ不覚ながら可愛いと思いつい笑ってしまった)
それを宥めたり止めたりしていたのは…
基本しのぶで
本人もしのぶがいい、実弥がいい
と泣き喚くので
恵土「男やだ
強姦魔
いじめ魔
だいっきらい!!」
えーん、えーん、と叫ぶそれに
義勇と無一郎は静かに外で見張りに出ようとしたが
引き止めて
恵土「でも二人は好きいいいい
うええええええええん!(*T^T)」
ひしいっ
無一郎「よしよし」なでなで
義勇「…俺もだ」微笑
がらっ!
杏寿郎「好物を持ってきたぞ!!
大丈夫か!!?
何やら大変なことが起きたと聞いたが!!
これでも食べて元気を出せ!!
恵土「杏寿郎大好きいいいい!!」ひしいっ!!
杏寿郎「よもや!!!///」ぼおんっ!!!お顔が真っ赤←当時居なかった
