第23章 大奮闘劇(だいふんとうげき)
耀哉「……
療養については聞き及んでいる
皆には迷惑や世話を掛けると思うが…
これも…姉上を、恵土を年内に治す為だ
よろしく頼むよ」
『はいっ!!/はっ!!』
耀哉「姉上…」
恵土「ん?
耀哉「くれぐれも!
慎重に!
ゆっくり!
動くようにね?」
恵土「?うん?わかった!」
蜜璃「よろしくね!^^」顔を覗き込む
恵土「うん!^^」頷く
しのぶ「ちょっと待って…
どうしたらいいのかわかる?
恵土「?全くわからない!
わからないことがわかった!!」どやあっ!!
すぱあんっ!!しのぶが拳骨で布団へ頭を叩き付ける
しのぶ「それはわかったと言わない!!」瞑目
恵土「ごめんなしゃい;」ぐるぐる目を回す
耀哉「あはは…^^;
変わらないな…姉上は」ぽつり
『え゛』硬直
無一郎「まさか小さい頃から…?」
『こんなだったのか!!?)…!!?』愕然凝視
恵土「これなんだ?あれなんだ?←棚にある本を見る
読んでもいーか?」指差す
しのぶ「え?はい」頷く
ぱらぱらぱらぱら
恵土「へえ〜!すっげえな!
わかりやすい図解がいっぱいだ!(キラキラ)
あ、でもこれは読めない!専門用語が多過ぎる!
しのぶ「それは診療録(カルテ)だからやめて下さい;
恵土「あ、ごめん
見られちゃ困るものもあるよな;」ぱたん
本を閉じてから差し出して返した
蜜璃「ふふふっ^^
これも読む?」
恵土「うん!←頷く
手引書?これってなんだ?」
蜜璃「えっとね…
恵土ちゃんの分の日輪刀と詰襟の手引書よ?
皆それぞれしのぶちゃんが書いてくれたの」
恵土「へえ〜!すっげえ〜!
蜜璃が持っててくれたんだな!ありがとう!」微笑
蜜璃「ううん」頭を振る
耀哉「蜜璃…
きっと今からでも修練しようとするからそれは取り上げてくれ
時期を見計らって、治り切ってから数週間後にして欲しい
最低でも一月(ひとつき)は置いてもらわないと」
蜜璃「あ!はい!ごめんなさい!」
耀哉「大丈夫だよ^^
これは私が預かっておくから
姉上は療養に専念して…困ったことがあれば皆に言ってね?」
恵土「うん!」
耀哉「当面の任務内容は、修行と恵土の警護で頼むよ」
『はいっ!!』
ぱたん病室の扉が閉まる
実弥「本当に大丈夫なのか?;
恵土「うん!」
しのぶ「一足す一は?
恵土「無限!
すぱあんっ!!
恵土「あり?;」
