第3章 刀鍛冶の里(かたなかじのさと)
鎹鴉の名は、蒼榮(そうえい)に決めた
その由来は…青々しい目に、草木が盛んに生い茂った様子を思わせる羽にあった
その名を貰った折、非常に喜ばしそうに踊り狂い出していた
白銀の剣閃
それは瞬く間に、触れた瞬間に、血鬼術であれ鬼であれ、全てを溶かして斬った
あの色は陽光そのものであり、どの呼吸にも属さない新種とも言われている
名はそのまま、光の呼吸と呼んでいる
最終選別において他者の傷も癒やせたこともあり、それもまた聞いたことも無い為、希少性から更に重要視されることとなった