第22章 機能回復…薬?(やく?)
張り裂けそうな痛みに泣き叫ぶ心を…しのぶは私だけで無く、丸ごと大事に包み込んで(抱き締めて)くれた――
ありがとう――^^
優しく抱き返す温もりの中で
ごめんが感謝に変わった時
凝り固まっていたそれらが氷解するのを感じた
生きていたいと…願えるようになった
こんな醜い自分でも…生きて良いのだと思えた
だから……
今度こそは守り抜いてみせる
一人も欠かさず、自分も生きて…必ず、共に……
そう決意させてくれたのが…
しのぶだけではない
皆との、優しく、温かな日々(想い出、喜び)だった……
だから――ありがとう
必ず守ってみせるよ
大事な人達だけじゃない
自分も大事な人達も、大事にしてくれた人達もそうでない人達も
全部を!
しのぶがいつも引っ張ってくれる
だから…正しく居られる気で居る
もし間違えたら引っ叩いてくれるし、私もそれを望んでいるから
大好きだよ…皆……
必ず生きて、幸せになってね――
それだけが…私の願いだ
それが私の軸だと知れた
だから皆は恩人なんだ
絶対に何があっても守るべき、大事な人達なんだ
だから……何を持ってしても大事にして欲しい
幸せで居て欲しい
長生きして欲しい
絶対に無事で居て欲しい
約束してくれ
頼むから
それだけは守ってくれ
切れた糸を繋いでくれて
繋ぎ止めてくれて
本当にありがとう
(手を引かれ
笑って手を取り合い
満面の笑みで、しのぶと笑い合う
そんな当時の姿を思い浮べてか、水墨画で描かれている)
幸せだったよ
しのぶ「ああああああああああああああああああっっ」
その遺書を読んで、しのぶは泣き崩れていた
お館様が気を利かせてか
もう死ぬという状況にいつなってもおかしくないそれに
遺書を持ち出して、しのぶへ渡していた
それは……
天元が柱になった日に、先に訪れて耀哉へ渡していたもの(119ページ参照)
それを大元は変えず、時々修正しては手渡し直していた
耀哉の子らに遊んでと縋られながら…
週一に来るという耀哉との約束(28ページ参照)が違えられることは、治療や寝た切りを除いては無かった
一日では無くなったが限られた時間を共に過ごした
他の人にも共有されており、涙ぐむ人が後を絶たなかったとか…
恵土(プライバシーはどこ行ったこんにゃろお;)じと目