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化身来華【鬼滅の刃】

第22章 機能回復…薬?(やく?)





だから……気にしなくていいんだよ
気に留めなくてもいいんだよ

私が死んだとしても…さ


生きていてごめん
応えられなくてごめん
願い通りの人でいられなくてごめん
望み通り動けなくてごめん

何度詫びても足りないぐらい…何度も何度も振り回し、本来の道筋を歪め、運命を弄んでいる
自分のやりたいことで…叶って欲しいことで……本人の意志に寄り添いながら………
結局は自分が一番出来ていない

大事にしてくれる人を、不幸にすることしか出来ていない
母も父上も守ると約束したのに守れてもいない

死なせてしまった…


その心が、人を見ようとすることが大事だと、生きる上で肝心な部分なのだと初代は言った

でも私は…
こんな生き方…正しいとは思えないっ

苦しめているとしか捉えられない


本当に生きてていいの?
自分は…人の幸せを真に願うのなら、消えるべきじゃないの?

それらの問いを投げ掛けそうになって、やめた


きっとそれは…初代も同じだと感じたから……


ねえ………

私は……
生きていていいの…?

大丈夫なの?
信じていいの?

何もわからない……っ


わかりたくないっ
生き続けるべきだなんて…そんな想いは

酷く耐え難く、受け容れられない

自分を赦せないから


私は自分を赦せない

そんな本当の自分の姿すら見せれていない
自らの内にひた隠しにし、皆が皆…笑って自分の幸せに邁進出来るようにといつも願っている


それが…私の幸せだから


その想いに嘘は無い

大事な人達だから
大事にしてくれた、掛け替えの無い人達だから
嬉しくて嬉しくて堪らない、嬉しくて幸せで仕方無い気持ちになる

大好きだから…


人を通してでしか、自分を大事に出来ない

それでもいいと…
しのぶは受け入れてくれた
大事にしてくれた
寄り添ってくれた
尊重してくれた
貴方がしてくれたからと…
何度も与えてくれたからと…
今度は私が与えたいのだと

同じ想いで通じ合えて…分かり合えたように感じた


今度こそ
今度こそ
そう言いながら叶わなかった願い

今度こそ…守れるのだろうか…?
守れなくても…耐えて、生きることが出来るのだろうか?

何度も胸が叫ぶ不安を
その度に何度も拭ってくれたのは…しのぶだった


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