第21章 創傷(そうしょう)
しのぶ「………
はああああっ」
恵土「!!?;
何か悪いことしたのか?
なあ、教えてくれ!
な?しのぶ?」心細そうな不安気な顔
しのぶ「………
一生そのままでいて下さい」
恵土「はい?」首傾げ
しのぶ「……
それに救われている人がいるということです」
恵土「?????
駄目だ、全然さっぱりわからない」
がくうっ!!
しのぶ「あっはっはっはっはっはっはっ!!^^
恵土「え?何で笑うんだ?
なんかおかしいことあったのか?」
愈史郎「ぷっ」
珠世「ふふっ」
『あっはっはっはっはっはっはっ!!^^』
恵土「?????(首傾げ)
ん〜
まあ楽しそうだしいっか!」微笑
『あっはっはっはっはっはっはっ!!^^』
笑い声に参加し出した
そのやり取りがなければ…
和解が無ければ
死ぬなと求められなければ…
色んなものが、また…大きく違っていただろう
そう感じ入るばかりのしのぶであった……
事実…あの薬は珠世抜きでは出来なかったし…
誰か一人でも欠けば
最初の接点が異なれば…
きっと、効果も変わっていただろうし
ここまでのものは完成したりはしなかった
そう確信していた
もうその頃には…
新しい装備と日輪刀に柱達はすっかり慣れており
息をするように神速でぶつかり合えてもいた
目が覚めるまで…
実弥「なにか出来ることはねえか?」
しのぶ「よもぎを持ってきてもらえませんか?
根も一緒に」
実弥「わかった」
しのぶ「南の山に群生地があるので」
実弥「知ってる
行ってくる」
すぐに聞いて動いてくれたし
生い立ちのことを話し合い、昔話に花を咲かせてもいた
小芭内「泣き叫びながらその顎殴り飛ばせと言われた」顰めっ面
天元「ぶわっはっはっはっ!^^
あいつやっぱマジで面白え!!
俺はな?
閻魔様殴って一緒に地獄に落ちてやるって言われたぜ?^^」親指で自らを指しにっこにこ
小芭内「またあいつは…;
人を混乱させる真似を・・;
天元「あっはっはっはっ!
別にいいんだよ!
ちったあ…軽くなったからよ(ふっ)
ま…嫁の誘いにゃ振られちまったがな!^^
小芭内「当然だろう…
あいつは胡蝶一筋だ
俺と同じく揺らぐことは一切無い」溜息
天元「なんだその呆れた顔は;」顰めっ面
行冥「南無…
誠に良きかな//」合掌、しみじみ微笑