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化身来華【鬼滅の刃】

第21章 創傷(そうしょう)





終始真剣な表情で叫ぶ中

これだから好きなんだよ〜!!
とばかりに原初の滅神(雷神、原初の始祖神の伴侶)が雷を落とした


なんでも想いが溢れて零れ落ちてしまったらしい


恵土「ん?」

しのぶ(これだからこの人は…)瞑目

恵土「あん?どした?」きょとん

しのぶ「はああああっ」
恵土「へ?
ん?(首傾げ)


えっと…

取り敢えずだ
何をしても償うなんてことは出来ない

それはただの、失敗を犯した者達への『慰み』であって
なんの罪も無い被害者達を救済する為のものでは無い
被害者達は決して…それで救われはしないから

でも…お前は救われるべき存在だって思う!」微笑

珠世「…?
それは…何故?」

恵土「だってさ
お前は一生懸命、何百年も生きたじゃねえか!

ちゃんと背負って
逃げずにさ
色んな人を助けて
沢山の人達と向き合って
罪を理解して
それでも……

一生懸命生きた
繰り返させないように頑張って!
中々出来ることじゃねえよ!^^

だからお前みたいな奴…大好きだ!
原初の始祖神とか創世神とか抜きにしてさ!!

だから気にすんな!
文句言う奴がいたら殴り飛ばしてやる^^

私が証人だ!」ぽんっ!


愈史郎「俺も殴り飛ばします!!!」号泣←目が血走っている

恵土「どうした一体;
愈史郎「何もありません!!」
恵土「あ、はい;わかった
?;」首傾げ
剣幕に押されてたじろぐ恵土と
それに惚れ直しながらも少々呆れて笑うしのぶと

本気ですからね!と叫ぶ愈史郎に
ありがとうございますと涙を流す珠世であった

恵土にも礼を言われ、頭を下げられた

恵土「思ったことを言っただけだから気にすんな!(わたわた)←手で制す

だからさ…幸せにな?
長生きしろよ?

お前は人なんだから
鬼になってても何になっててもさ
ちゃんと生きてるんだから!堂々と胸を張れよ!
な?^^」

珠世「はいっ…」

そのまま泣き崩れ落ちていった


両手で顔を覆い、膝から崩れ落ちて泣きじゃくるそれを
愈史郎が跪いて抱き締め、背を優しく撫でていた

どちらも満ち足りた顔で、僅かに笑みを湛えて


しのぶ「………」じとおおおお

恵土「?

どうしたんだ?
何があったんだ?」

その中でしのぶは…
またこの人は、とばかりにじと目を恵土へ向けていた

だが、肝心の恵土には…通じなかった


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