第21章 創傷(そうしょう)
寝る前
伊之助「機能回復訓練手伝うからな!
修行も見ろよ!!?
鬼殺隊に入ったんだぞ!!俺達全員!!」
恵土「そっか…頑張ったんだな…偉いぞ」うと
しのぶ「あの……(ひくひく)
起きたばかりなのでやめてくれませんか?伊之助君」
眉を吊り上がらせ、額に手を当てながらこめかみに怒りマークを浮かべ
必死に平静を装いながら言い聞かせた
その言葉を子守唄に…眠りに付いた
伊之助「あん?言っちゃ悪いのか?
しのぶ「話せる状態になってからして下さい!
今は無理です!!」
炭治郎「日を改めてにしよう!」ぐいっ!
善逸「面会謝絶の標識見てないのかお前!?」ぐいっ!
伊之助「ああ!!?折角来たのに追い返されて堪るか!!」怒
善逸「迷惑なんだっての!!ちゃんと考えろよそこはあ!!」怒
炭治郎「落ち着いて;」どおどお
カナヲ「恵土姉さんが寝たから静かにして!!」瞑目
『……
はい
済みませんでした;』
しのぶ「ほっ)やっと収まった…
(珠世さんの薬が無ければ…
きっと今も……」
静かな病室に二人きりになってから…
ふと思った…
あの時のことを……
珠世(いざとなれば…
私の身を食わせてでも)
恵土「死ぬなよ…珠世」
真剣な表情で言い放たれた
珠世「!!
…え?」
恵土「死で償える罪なんてありはしない
罪は罪だ
どんなことをしても消えたりなんかはしない
死んで帳消しになる罪なんて一つも無い
無かったことには、決してならないから!
だから背負うんだ
だから生きるんだ!
繰り返させちゃならねえものから逃げずに!!
自分のしたことと向き合って!!
背負って!!
這ってでも!!
繰り返させたりなんかさせやしねえ!!
それを生きるって言うんだ!!!
それが出来ねえ野郎は…ただの、逃げ腰の臆病者だ!
自分のしたことから逃げて
責任から逃げて
罪から逃げて
するべき(繰り返させない)ことからも逃げて!!
違うってんなら食らい付け!!
這ってでも生きろ!!
どんなに叩き潰されても立ち上がれ!!
背負って死んででも繰り返させるな!!
そういう頑張り屋が大好きなんだよ!!!
悔しかったら吠えてみろ!
俺は今生きてるぞって噛み付いてみやがれ!!
繰り返させやしねえぞ!って叩っ返せ!!!
それを生きるって言うんじゃねえか!!!!」
ドーン!!←雷が落ちる音
