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化身来華【鬼滅の刃】

第21章 創傷(そうしょう)





11月30日夜中
しのぶの夢の中

恵土「お前の願いなら…必ず叶える!

必ず生きて、お前の下に戻る!
約束だ!!^^

だから心配するな!
な?」ぽんっ←肩の上に手を置く

しのぶ「………はいっ」
痛切な表情で涙を零すそれに…
大好きだからな!と恵土は抱き締め、優しく背を撫でた

幼子をあやすかのように……


恵土「………

…」ぱち

ガシャン!!
アオイがトレイを医療器具ごと落とし

ばん!!
アオイ「しのぶさん!!恵土さんが目を!!
どたどたどたどた

扉を荒々しく開けるや否や大声が飛び
次に大きな足音を立てて部屋へ慌ただしく入ってくる


しのぶ「師匠!!
よかった…(じわっ)

本当に…死んでしまうかと!!
アオイ「よかった…
わああああああっ」
膝からその場に崩れ落ち、泣き崩れる

恵土「だれ…だ?」
『!!?』

しのぶ「…え?」恐れ震え
恵土「しの…ぶ?
大…丈夫か?

ごめん…な

ごめん…
耳が…きこえ、づらい
めも…みえ、づらく」
それに弾かれるようにしのぶは動いた

しのぶ「神里眼!(ばっ!)←聞くや否や全身の状態を確認する
耳にも目にも異常はない!
ならあるとしたら脳!)
!!麻痺している…!」
神里眼を診察に使われていた

しのぶ「もっと早くに気付いていたら!!(ぎりっ!)
薬を取ってきて!32の7番!」薬棚がある場所を指差し叫ぶ
アオイ「はい!!」だっ!!

脳が麻痺している
それが目覚めが遅くなった原因だった


全身に走る衝撃
それが脳を麻痺させ動けなくさせていたものだった

それは半天狗の繰り出したそれの比ではなく、とても受け流し切れない質量を秘めたものだった

あの時、頭が働かなかったのは…失血のせいだけでは無かった


そして――程なくして脳の麻痺は解け…恵土は安心したように眠りに落ちた


薬を飲む前

恵土「み、ず…のど、が」

しのぶ「ゆっくり飲んで下さい」背を支え半身を少し起き上がらせ吸い飲みで飲ませる
恵土「ごくご
げほ、ごふっ」
しのぶ「ゆっくり!!
恵土「あ…う…」ふらっ
床へ倒れ込むそれを抱き締めて支える

しのぶ「ゆっくり横になってて下さい」

恵土「点滴…なんでこんないっぱい?
はずしちゃだめ?りょううでうごかせな
しのぶ「死ぬので駄目です」きっぱり断言
アオイ「持ってきました!」しゅたん!


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