第20章 十二鬼月、討滅(じゅうにきづき、とうめつ)
どおんっ!!
直後、訪れた超音波に為す術も無く
全身に衝撃が加わり、崩れ落ちるように横向きに倒れ伏した
童磨「うん、よかった
右の肺胞や肺は壊死してないから、左を下にしていたら息は出来るね?
念の為、左肺に穴でも開けておこうか?
血管を避けて、と
ふふふふふ^^
頑張り屋さんだねえ…(なでなで)←頭を撫でる
うん…
あの方が気に入るだけある
俺なら気にしないで自分のしたいことに専念するけれどなあ
あ、でも、君のやりたいことがそれか!
九百七十六垓人…
忘れないで
その身投げを無駄にする訳にはいかないって、必死だったんだもんねえ
主犯格の癌一人のせいで、魂の人口が千垓人から十垓人にまで減ってしまった訳だし
主犯格の癌は癌やそれに加担した隠れ癌と一緒になって、一兆五千億年前に笑って自分ごと千垓人全員殺して消しておいて
生まれ変わってからも、九万九千九百年前に自分のしたことで全てを耐えられなくして九百垓人を身投げさせて殺して二度と生まれなくさせて人口を百垓人に、二千九百年前に七十六該人を……
そのせいで人口が、今の十垓人に…
罪の無い人ばかりが身投げし、罪のある人は笑うばかり
君が生まれなければ…更なる犠牲は尽きなかったろうね……
だから……
自分だけ逃げる訳にはいかないんだ!!!
だっけ?
命や自我や記憶…それを削って差し出すやり方で守ってきて…
それが主犯格の癌一人で寿命が百年にまで縮み掛けて、それを見て身投げする有志の方が揃って身投げ…
そして君が生まれて…身投げは零、寿命は残り462年
無駄にはさせないって…必死だったんだねぇ
君が十五の時に、主犯格の癌が消えるまで…
いや…あの方が、死ぬまでは…だったかな?
辛かったねえっ(涙)
そのことは誰かに話した?
聞いてもらった?
ねえ?返事出来る?」
恵土「……(ぼー)
(やばい…
失血で…頭が、回らないっ」今にも寝そう
すぐ隣に腰掛け何度も呼び掛けていた
童磨「あ!
分体を斬られた瞬間だよね?
あれはね?斬られた断面から分体を更に細かくして、小さな目に見えない結晶の分体にして君の内から攻撃したんだ
…と言っても…聞こえてないよね?
まあ本体死んじゃって、俺が分体なんだけどねえ^^(けらけら)
あの子が殺したんだ
で、君が殺したのが二体目の分体
