第20章 十二鬼月、討滅(じゅうにきづき、とうめつ)
麻竺「ふははははは^^(高笑い)
先の一撃で頸(くび)を落とさなかったこと!後悔するが良いわ!!
死ねえ!!
亡者よ集え!!!
無一郎「悪いけど
時間掛ける気無いから
霞の呼吸
漆ノ型
朧」
ざんっ
その直後…麻竺の頸は斬り落とされ…
躯達は一斉に力を失い、その場に崩れ落ちた
恵土「っ…
っく
えっ
ぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
涙を流したまま、その場で伏せたまま慟哭を上げる
しのぶ「師匠…←手を伸ばし
(ぐっ)←踏み止まる
(なんの…役にも立てなかった」ぎゅ←唇を強く噛み締める
無一郎「大丈夫?姉さん
災難だったね
墓荒らしの鬼って噂が流れてて…
(はっ)←驚愕
…何かやられたの?」
鬼が確実にやられたこと、躯が動かないことを入念に確認していた
その為…泣き叫ぶ声に気付けなかった…
恵土「……」ぼとっぽととっ
涙の雫が両の目から零れ落ちてゆく
なでなで←無一郎が恵土の頭を撫でる
無一郎「落ち着いて、深呼吸して
後始末は僕達でやっておく
埋葬も…
姉さんは、姉さんに出来ることをしに行って」
恵土「ひっく…(ぼろぼろ)
……
(こっくり!)←力強く頷く
うんっ
(ごしごし)←目を擦る
ありがと」
無一郎「よかった…ほっ
いつもの姉さんだ(微笑)
しのぶさん…姉さんを守ってくれて、ありがとう
間に合わなくなる可能性もあった
助かったよ」チン!納刀
蒼榮に切迫した状況だと聞いて飛んできたらしい
鬼は他に一人もいなかったので助かったとのこと
しのぶ「いえ…
本当なら…私一人で(曇り顔)
無一郎「それは困るなあ」
しのぶ「は?」
無一郎「僕が柱になれないと…僕が困る
姉さんを助けられない」
しのぶ「!
……貴方ねえ!」
それを遮るように鎹鴉の声が響き渡った
蒼榮「伝令!伝令!!
下弦の参、時透無一郎!産屋敷恵土!胡蝶しのぶ!討伐完了!!
下弦の伍、冨岡義勇!討伐完了!!
下弦の陸、伊黒小芭内、甘露寺蜜璃!討伐完了!!
下弦の壱、不死川実弥、粂野匡近(腕を切られ剣士としては再起不能)!討伐完了!!」
討伐する際において…悲鳴嶼行冥、宇髄天元、煉獄杏寿郎はそれぞれの討伐の邪魔をする為に押し入ろうとする鬼達を討伐して回っていた……
そして…最後にとんでもない情報を齎した
