第19章 夏祭りの惨劇(さんげき)
赫刀(かくとう)
鬼に傷を残し再生を遅らせる
それよりも上の次元があった
その名も神刀(しんとう)
極み・常中
神里眼
それらの状態で日輪刀を握ると神刀という事象が起こる
刀が内(刀身と茎(なかご)の内のみ)で発光し、血鬼術や衝撃を受け付けなくする
それは刀の割れ、ヒビ、折れの防止に直結し、繋がる
恐ろしい膂力により賄われることであり、赫刀よりも格上の次元とされている
更に恐ろしいのはここから
血鬼術の発動を阻害し、斬り付ければ斬り付けるほど相手を弱体化させ、再生出来なくさせる傷を残す
その効果は数時間程度となるが、長期戦になればなるほど優位に立てる
血鬼術の影響を刀が受け付けなくなったことで、戦闘の幅はより一層深みを増したと言える
極み・常中
神里眼
神刀
それらを維持してる際の身体への影響は非常に少なく、反動も一切無いものだった
心拍数80〜90
体温36〜37度
を常に一定に保っている
非常に健康的な状態
あまり筋力を付け過ぎるのも
速度が衰えると貫通力や威力が衰えるからと、恵土としのぶは避けています
極み・常中は日輪刀が無くとも常時使用出来
修練に耐える肉体があれば、いつでも使用可能となる
神里眼も同様…
その為…剣術を扱えない錆兎、有一郎、玄弥も習得出来た
小芭内「これを編み出した風月流真月流の祖はどのような方なのだろうか…?;」困惑ぼそ
恵土「突く筋肉と押す筋肉が付く身体で
それを振る力と斬る力に変換する術を編み出した方(かた)だ
初代、名を高杉正能と言って…鬼の高杉と呼ばれ敵無し
父上が17代目、私は18代目だった
しのぶ「長いのですね」
恵土「頷く)鎌倉時代から続く三百年以上武士の家系で代々継承していた
剣術勝負では負け無しで子供の内に教わることが多く、だから力加減は特に重視されていた
免疫も力も上がるからな
しのぶ「付きやすくなると…?」
恵土「まあね」
剣術は身に付けられなくとも呼吸と眼は身に付けられる
剣術とは、正しく鍛えられた呼吸と眼を元に生まれるものだから
恵土「生き延びる為の術だからな
剣を持てなくても歩けなくても走れなくても必ず
前世では戦場(いくさば)での殿(しんがり)で味方が危なくて敵へ刀を投げて引き付け小屋まで誘導し、武器も何も無くて動揺して出来なくなって殺されたけど;」
