第19章 夏祭りの惨劇(さんげき)
極み・常中と神里眼は錆兎も有一郎も玄弥も問題無く身に付けていました
しのぶ(光が止まって視える
これが…師匠の見えている風景……
光となっていた時…たったの一度も、誰とも何ともぶつからなかった理由……)茫然
恵土「呼吸の段階を自分で意識すれば切り替えれるから
認識に関しては
常人に合わせて過ごしたいならそれ(息の加減)を推奨するぞ?」
しのぶ「…はあっ」溜息
恵土「?どうした?」
しのぶ「いえ…
いつも気遣って過ごしてらしたんだなと…」遠い目
恵土「いやそんなことは無いぞ!!?;(あわあわ)
事実
免許皆伝した時点で皆同じ次元にいたし!
自覚を促せばすぐ会得出来るように鍛え上げてたし!
極み・常中の段階には皆いた訳じゃん!
身体軽いって言ってたじゃん!!
しのぶ「言葉にして伝えられないとわかる訳無いでしょう!!?;」
恵土「…済みません;」ぺたん←その場に正座しお辞儀(謝罪モード突入)
しのぶ「…でも……」
恵土「?」頭を上げ覗き見る
しのぶ「ありがとうございます…//(微笑)
その心遣いが…嬉しいです//」涙目
どおんっ!!
ぱらぱらぱらぱら
花火の光が、互いを照らす
恵土「……←目を丸くして凝視する
…//」ふっ←嬉しそうに目を細めて笑う
そのまま立ち上がり…
影が重なり(抱き締め合い)、唇同士が触れ合う
互いに離さぬように……
そして……夏祭りは終わりを告げる
長い長い余暇が…幸せな一時が終わり……長き戦いの中へと突入してゆくこととなる………
それを……
ぎゅ←恵土がしのぶの左手を右手で握る
『^^//』互いに見つめ合い笑い合う
皆が皆…ヒシヒシと、強く感じていた……
そして……『極み・常中』と『神里眼』を身に付けた皆は皆、無事生き残り…最後の時を迎えることになる……
癌が潰えて、鬼が居なくなって…青い彼岸花も存在しなくなる……
全ての鬼の根源である無惨
己を除く全ての母体である二代目原初の始祖神(始まりの魂)、恵土
それらの雌雄が決着する、最後の時を……
そして―その先にある、皆の幸せな未来を――
共に歩み、過ごすことになる…最愛の人達の喜び(幸福)を―――
二人はただ、空を見上げていた―
満開の花火(笑顔)を――
遠き未来に重ねて―――