第19章 夏祭りの惨劇(さんげき)
天元「三年あったらもっと効果がより強く発揮出来たんじゃ?
常中…」
恵土「いや…今回何度も常に幾度もやりまくってたから……
そこまで支障も無いし、変わりない程度には鍛え上げていたぞ?
だからその常中までわざわざ伝えなかった訳だし」
しのぶ「師匠…言葉不足が過ぎますっ;」
『うんうん!!』皆が皆深々頷く
既に常中と神里眼の効果は皆の身体に既に反映、発揮されていたとのことで(その為、皆が皆秒で身に付けられた)
身体能力のみならず回復力にも大きく効果を発揮していたと言われている
しのぶ「なるほど…
(師匠の驚異的な回復力、身体能力、動体視力…
どれだけ手を伸ばしても届かない異次元の感覚……)
色々と腑に落ちました」嘆息
恵土「ん?」きょとん首傾げ
その後…花火が上がった……
とても学びが多い一日になったとは弟子達の談である
花火が上がるまで恵土はこう解説していた
恵土「人間は一日に20kgの空気を吸う
全集中の呼吸だと500kg(0.5トン)
全集中・常中だと千kg(1トン)
痣だと五トン
透き通る世界、赫刀だと十トン
極みだと五千トン(5000トン)
極み・常中、神里眼だと五万トン(50000トン)だ
痣は身体に無理を強いることで寿命が縮むから割愛する
利は多いが害もその倍以上に多いから、こればかりは身に付けたら駄目だ
百害あって一利無しと思った方が良い
順調に修練を積めば
痣のように身体に負荷を掛けること等一切無く
それを打ち消す次元にまで遥かに飛躍的に向上させることに繋がる
だから…透き通る世界よりも痣よりも何よりも極みを優先し、戦闘中には常時使えるぐらい、そうでなくとも無意識の内に自然と使えるようになることを徹底することを優先した
何の説明も出来ず済まない;下手に説明をしたらこじれると思った;」深々お辞儀
天元「いや…何の文句もねえよ
全集中・常中を身に付ける時より簡単過ぎたし
秒で習得出来たし」
杏寿郎「うむ!異論は無い!!」きっぱり←腕組みしたまま
全集中・常中を身に付けてから(11月14日)
たった四か月で編み出し身に付けた(翌年3月20日)
後はそれを皆に教え伝えるだけ
しかし…それまでの修練が厳し過ぎたことから至難を極めた
その為…修練の中で自然と身に付けられるよう工夫を凝らしたという訳である
