第17章 実弥との出会い(であい)
実弥「………………」
恵土「お前が守りゃいいじゃねえか
それだけの力はあるだろ?
その為に強くなったんなら
弟や大事な人達の為に頑張ったんなら
何も…変わんないだろ?
な?^^」にしし
実弥「…………………」
こくん
その言葉に…力無く頷いた
恵土「あくまで、末っ子の立場から言わせてもらうとさ…?
姉ちゃんを殺された
祖父母も母も殺された
守ろうとされて、幸せに過ごして欲しいと望まれて……
必死に守り合って…でも……守れなくて……私だけ生き残っちまった………
それで何も無かったかのように、幸せに生きるなんて出来ねえんだよ
出来る訳ねえんだ…
忘れられるはずもねえよ……
たった一人の…大事な人達なんだからさ……
同じ想いをする人を出したくない…
その死を…想いを…二度と、繰り返させたくなんか無い
だから隊士になった
だから…柱になった」涙が頬を伝う
実弥「!!」瞠目
恵土「………
私は…
私が言うのは、想像の域を出ないんだが……
お前の弟はきっと…お前を喪いたくないし
昔みたいに…これからも守りたいんじゃないかって思う
家族を…皆を……
大好きな兄ちゃんなんだからってさ!
一人で死にになんか、危ない所なんか行かせないって!
私だって思うんだから…あいつはもっとだろう」苦笑
実弥「………
(玄弥…あのばっかやろおおおお!!」ぎりぎり歯ぎしり
その折…実弥の頭の中には一つのやり取りが浮かんできていた
父親が死んだ後
実弥「これからは俺とお前で家族を守るんだ」
玄弥「これから「は」じゃなくて
これから『も』
だよな
ふんすっ!」
実弥「ははははは^^」
心底…その想いが心地良くて、笑った……
母が鬼になり、家族を襲い…殺すしか無かった……
玄弥から人殺しと怒鳴られた……
その日よりも前の………幼き日の出来事
恵土「お前の弟…
お前が大好きな人なんだから、よっぽどいい人で優しい人なんだろうな^^
仲良くな?(微笑)
大事なんだったら…
言わないで遠ざけるより
ちゃんと伝えて、距離を置きな
お互い納得の行く形でないと、集中なんて出来ないよ」
実弥「……………
済みませんでした」深々お辞儀
恵土「なんで謝るんだよ!
何も悪いことしてないじゃん!^^(ばしいんっ!!)←背を叩く