第17章 実弥との出会い(であい)
実弥「けっ
どんちゃんどんちゃん騒ぎやがって」
恵土「よお、美味しく食べれてるか?
騒がしくして悪いな〜^^
やっと退院できた所なんだ
ごめんなあ」両手を合わせて謝る
実弥「…いえ…」
恵土「私は産屋敷恵土って言うんだ
ギリギリなんとか引退はせずに済みそうな…癒やし柱だ
よろしくな」
実弥「……俺は、不死川実弥です
よろしくお願いします」
恵土「ああ、よろしくな^^」
実弥「………
(古傷か…少し動きが鈍い
だが……隙がねえ!!」
恵土「そうだ!行冥から聞いたのはお前の弟か!!」
実弥「…は?」瞠目
恵土「あ…いや…
文でな?行冥からの
不死川玄弥って子が、岩柱の悲鳴嶼行冥の家に訪れてきたって
それで弟子にならせて欲しいって」
実弥「な……なんっ」わなわな震え
恵土「それがなあ?
兄ちゃんに謝りたいんだって
守りたいんだって
今度こそはって
二人で…守りたいんだってさ
こくこく
ぷはぁ~!
親方ぁ!
オレンジおかわり!
店主「これで三杯目だよ?そろそろ控えときな?
怒られちまうよ?」
恵土「んじゃアルコール抜きで!
店主「あいよお!
ジュース一丁!
恵土「特大でお願いしまーす!!」ジョッキ掲げ
店主「あいよお〜!!」
実弥「…………
(守りたい?
何言ってやがんだこいつは?
玄弥から聞いたのか?
玄弥が岩柱へ言ってた内容を知ったのか?」
恵土「これは…
ただの酔っ払いの愚痴として聞いて欲しいんだが……」
実弥「…?」
恵土「言わなきゃ何も伝わらないぞ
お前…
大事な人が、自分の幸せの為に犠牲になろうとしてて
それで喪った後になってから知ったらどう思う?
幸せになんてなれるか?」
実弥「……………
(考えたことが無かった」硬直←内心滝汗
恵土「まだ生きてるんだからさ…
話さにゃ…押し付けられても、わかんねえよ
喪いたくない気持ちは、一緒なんだからさ
喪った側としての言葉な?
あくまで体験談
私は…どんなに辛くても、苦しくても、一緒が良かったし
その為に、お互いの為に、死力を尽くして守り合って、懸命に生きてきたから…
お蔭で、立ち直るのにも、さほど時間は掛からなかった
大好きな人と一緒にいれる方が良い
どんなに痛くても辛くても…一人でなんかさせたくない
たった一人の家族なんだからさ」微笑
