第2章 最終選別(さいしゅうせんべつ)
竹若丸「父上!//母上!//
私は、父上と母上と婚姻を結びとうございます!//」キラキラ
父上「!!?・・」泡食ってる
母上「ふふっ^^//」口元に手を当て嬉しそうに笑む
ごぉんっ!!!!(父上が竹若丸の脳天に拳を振り下ろす)
父上「そのような軟派なこと言うでないわあ!!!」
竹若丸「わああああああああああああっ;;;;;」ギャン泣き
単純に、それぐらい好きだと伝えたかっただけなのに…
母上「まあまあ、5つ(数えでは5歳だが、今の数え方で4歳)の童の言葉ではないですか」
父上「くどい!
武士たるもの!そのような軟派な言葉は、半端に口を出していい訳ではない!!」腕組&ふいっ!←顔を逸らす
竹若丸「わああああああんっっっ;;
は~は~う~え~;;;」ひしぃっ!←駆け寄り抱き着く
母上「はいはい^^//;」なでなで
父上「…////」ぼしゅうう←竹若丸と母上に背を向けたまま赤面&蒸気が立ち昇る(実は内心嬉しかった)
母上「本当…素直ではないのだから//」ふふっ&くす←ぽつり小声
竹若丸「?」母上の顔を見上げ、首を傾げる
母上「何でもありませんよ^^」にっこり
誰にも聞こえない声でさも心底嬉しそうに語る声に見上げると、母上はいつもの笑顔で微笑まれた
いつもの声色で、安らぎを与える手で、優しく撫でて下された…
と、母上のことを語っていた
とても満ち足りた…最愛の日々だった
それを妻と、子と、娘達と紡ぐ時が楽しみだった…
紡いだ思い出が、最大の宝物だったと…そう語っていた
戦国の世を…私達だけは狂わず、生き抜いた証……
だからこそ…人の思想には染まらない、拘らない
皆違う
それを認め、見つめ、自由を認めている
己にも…
ただの感情を抑え切れず痛め付け笑う輩には、他を犠牲にして利を貪る輩には、成り下がらないと……
武家として産まれた
しかし…足軽より上の階級に上がるには、戦で人を殺し、その首を取って献上しなければならないという決まりだった
農民もまた最初は足軽
そのことも合わさって武家仲間から揶揄を受けた
産まれは武家なれど武士に非(あら)ずと…‥
だが…
一番大事なものだけは変わらず胸に宿しているつもりだ
人を下に見る気は無い
が
最後までこの在り方を貫く所存だ
それは今も昔も変わらない
