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化身来華【鬼滅の刃】

第2章 最終選別(さいしゅうせんべつ)





そのどちらも使えるようになるまで、ずっと剣を振るわされた

休まずに…
ずっと……


休みの日を適宜与えられる中での毎日で…全てを身に付けることが出来たのは、十を過ぎた頃だった


父上『休息もまた修行
自らの状態を把握してこそ己が道を切り開かれる
忘れるでないぞ、竹若』

竹若丸『はい!父上!!』


父上が苦しくないことの方が、私は嬉しい

尊敬できる父の元に産まれたことが誇らしかった
母に優しく、でも時に厳しく、育てられたことが嬉しかった

母を亡くしたのは、その年の内のことだった
5月下旬に父上を初陣で亡くし、11月下旬に母上を亡くした

流行り病で、父の葬儀の倍額を僧から求められた
その際に殺すと決めて剣を振り抜いた
周り一同に止められていなければ、きっと殺していただろう


父上『いいか?竹若
殺す相手は選べ』

竹若丸『はい!』

幼き頃、8つの頃…囲炉裏の傍で父上は言った


父上『約束だ…
「殺す相手は選べ」

そして「忘れるな」


「結び、
(与えられた学びを反芻する)

繋ぎ、
(後の出来事へ生かす)

紡ぐ…
(次代へ伝え、教え、導く)


一つの、道として…」』

失敗し、泣き、頭を撫でられ、囲炉裏のもとで静かに寄り添われ(肩にもたれ、微笑みかけられ、満面の笑みを浮かべる)、夕暮れの中を父上の右手を左手で握り共に歩む

そんな光景が想起した


父上『か細き数多もの道を、遠き果て無き時を、束ねる…

それが、侍だ』

竹若丸『私も!
私も!その道を歩んでゆきます!!』

父上『ああ…高杉を、この家を任せたぞ』ぽんっ←背に手を当てる


竹若丸『はい!(さっ!)←正座を改める
きっと!きっと私が!後世にまで、継がせてみせます!』

父上『うむ…よく言った』目を細め微笑し頷く

母上『…^^』

竹若丸『^^//』


だからこそ…今でもこう言って憚らない…


正能「最高の、尊敬できるっ(涙目)
偉大な父上だった…」ぽろっ涙

何度も思い返し、何度もその父上を持てたことを誉とし、最高をどこまでも目指す道を行くことを標としたのだ…


父上からも言われたように…

高杉という苗字に恥じぬよう…
最も高い一本杉にも負けないぐらい、大きく、高く、人として成長することを…

その在り方を、生涯貫き続けることを……



今世も変わらず


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