第15章 カナヲとの日々(ひび)
恵土「急なことになってしまって済まない(お辞儀)
連れて来るのが決まったのがついさっきで」
炭十郎「構わないよ」にっこり
縁側にてそう対話した後
庭に出てその辺に落ちていたでかい木の枝から
恵土は日輪刀を振るだけで二振りの木刀を作り出しました
その後、腕は衰えてないか身体は大丈夫なのかの確認も兼ねて
炭十郎と恵土はお互い互いへ向けてヒノカミ神楽同士で木刀をぶつけ合い、振動や余波が炭治郎のいる竈門家の家にまで響き渡っていました
当初、恵土はカナヲが光速のそれを見るのが好きなことを見抜いており
炭十郎とヒノカミ神楽を共に行い、ぶつけ合わせるのを見せる気満々でした
ですが…炭治郎と仲睦まじく(途中から禰豆子も混ざってきていた)
ずっと側にいて懸命に励む様子を見て考えを改め、邪魔をしないことに決めました
その結果……あの瞬間に繋がりました
自分に出来ることはないかな?
そうだ!
と考え、コインを貸してもらい
先程カナヲがしたのと同じようにあげようと親指で弾いた
炭治郎「表!表にしよう!
表が出たら!カナヲは心のままに自由に生きる!」
それを賭けて、懸命に頑張っていました
が…
58回失敗
59回目にして表が出る
途中から(51回目から)泣きながらやっていた
カナヲ(なんでそんなに必死になるんだろう…?)きょとん
藪の中に入ったり横に飛んだり
うまく真上に飛ばせず、四苦八苦しながらでのことです
弾き方と飛ばし方が悪いことに気付いてはいたけれど
特に言及する気は無かったようです
30回を越えた頃…
カナヲ「無理しないで…いいよ?」おずおず
炭治郎「絶!対!やる!!!」半泣き
目が血走っており、あまりに必死の形相(様子)に、カナヲは止めることを諦めました
炭治郎がカナヲからコインを受け取った中で
恵土は炭十郎と動きの打ち合わせをし、全ての呼吸と全ての技を一つとした神天(しんてん)を見せ、目茶苦茶褒められていました
炭十郎が身に付けてから
最後に、恵土の『神の呼吸・無間ノ型、神天』と炭十郎の『ヒノカミ神楽、陽華突』の激突の末
地が割れて凹んでしまい、山全体に地震が訪れてしまいました(震度4強)
その余波は辺り全体にまで響き渡ってしまい…麓の村では何事かと大騒ぎに発展してしまいました
その頃にはコイントスが50回を越えたそうです
