第15章 カナヲとの日々(ひび)
カナヲの母は子供等を死に物狂いで守り、一緒に遊んだり水浴びで整えてくれていました
ですが度重なる暴力に加え、性暴力も加え続けられたことで反応も出来なくなってゆき…
折角ある程度育ったのに、途中から守れなくなってしまったそうです……
蒼榮が執念で庭の岩に残しましたその文字は…
後に…蝶屋敷の名物と化したそうです
恵土「いやああああああああああああああああ!!」頭押さえ
しのぶ「自業自得よ」はあっ
5月28日
カナヲの歯が抜けたらしく…
乳歯で下の歯なので、屋上に投げることになり…
しかし……上の歯もまた同日の昼に抜け…その折に恵土が訪ねた結果……
恵土「うおおおおおおおお」
どどどどどどどど
恵土「これぐらいでいいか掘るの〜?」8m下でスコップを振る
カナエ「あらあらあ〜^^」にこにこ
カナヲ&しのぶ「……」
カナヲ(怒ってる?;)そわそわ
恵土「お前がして欲しいならもっと掘るぞー!」
しのぶ「…一生やってて下さい」
庭園の大岩を穴の上に移動させて塞ぐ
『!!?』
恵土「おりゃあああああああああああああああああ
わあああああああああああ」
その瞬間…恵土の頭の中には2つのことがあった
上に向かって掘る場合
縁の下の足場に引っ掛かり家が傾く
池に引っ掛かり穴へ逆流する
その結果……深く深く下へ掘り進めることとなった
で………
どっぱああああああああんっ
特にきつい岩盤を突破した直後
掘り当てた温泉により、恵土が大岩ごと上空へ放り出された
大岩は無事、何事も無かったかのように元の場所にぴったり戻り…
恵土は、蝶屋敷の池へ叩き込まれた
しのぶ「どうするんですかこれ!!?
誰が片付けや整地をやると思ってるんですか!!?
恵土「だってだって上に掘り進めたら危ないと思って
しのぶ「普通に岩をどかせばいいでしょう!!?
私と同じで押す力と突く力が強い体なんだから!!
恵土「けど
しのぶ「口答えしない!!!
恵土「ぴーーー;」半泣き
カナエ「…立派な温泉が出来そうね^^」
カナヲ「………?」首傾げ
恵土「ごめんなさい
責任持って私がやります!」土下座
しのぶ「当然です!!!」怒りマーク
ついさっきまで自分のこと以上に喜んではしゃいでいたかと思えば
今度はすっかりしょげ切っている温度差に、カナヲは首を傾げていた
