第10章 見送り(みおくり)
錆兎さんを助けようとしていた剣士は、冨岡義勇という人らしい
錆兎さんと冨岡さんは、カナエ姉さんと同い年だとか
錆兎さんは沢山鬼を倒していったけれど、手鬼がいきなり現れて殺そうとし出したらしい
そこで刀が限界だったこともあって折れてしまい、致命傷に至ったと…
でも幸い処置がすぐ済ませられたこともあり、命は助かった
しかし…剣士としてはもう働けなくなったらしい
でも…無事で良かった
その意見は同じだったらしい
姉さんの修行熱に押されて…
私も改めて修練を何度も周回したり
南の山を全て回ったり
渡り、木道の修練を険しい方と真ん中を交互に渡り飛び続けるということもした
幅18m
中央8.75-9.25m
左側2-2.5m
端から見ての距離
6.75mの距離を交互に飛び渡り続けながら
斬華と火華を同時に打ってもらい、精度を更に上げた
既に身に付けた技術を伸ばすだけだから
最初に身に付けるよりそんなに苦労はしなかった
カナエ「……なんでそんなに強いのか、よくわかったわ」
冷や汗をだらだらと流しながら、硬直していた
でも…私には言わんとすることが分からなかった
師匠の方が幅18mをなんの足場も無く、渡ってみせていたから……
最終目標をそれに決める中…
それにカナエ姉さんは石化していた
なんでも歩法術の極みらしく…速さを極めたもののみ辿り着く極致らしい
それが出来るようになるまで1年半掛かった
心構え(40〜42ページ参照)も姉さんに伝えてあった
その考え、在り方に、深く感心を憶えていたらしい
恵土「免許皆伝のしのぶに伝授してもらおうか!」ぽんっ
しのぶ「え?」
恵土「…人に教えるのも修行だ
理解が深まることへ繋がる
……やれるか?」微笑
しのぶ「……
ふっ(口角を上げる)
はい!!」力強く頷く←心底嬉しそう
恵土「それと同時並行で、しのぶには課題を与える!」人差し指を立てて言う
しのぶ「?(なんだろう?」
恵土「奥義…50回ずつ連続で打とうか」
しのぶ「50回…連続……
・・・←目が点
それって…打てるんですか?人に」だらだら滝汗
恵土「んー
ちょっと待ってね
やってみる!」すらっ
『…え?』
その言葉と共に間髪入れず…
抜刀と同時に中段に構え腰を低くし、奥義を何度も何度も連続で打ち放って見せていた
