第9章 酔いの夜、消えない温もり ※微
今日は歓迎会。
居酒屋は貸し切りで、仕事終わりの教師陣がぞろぞろと集まっていた。
今日ばかりは雄英特有の張り詰めた空気もなく、どこか肩の力が抜けている。
マ「OK、みんな~!ちゃんと集まってるか~!?」
マイクが両手を広げ、マイク無しでも十分すぎる声量で叫ぶ。
マ「本日の主役は~!新しくうちの仲間になったオールマイト!そして!」
ビシッと指が向けられる。
マ「だァァ!!Yeah!!」
一斉に拍手と歓声が上がった。
セ「では乾杯だな」
セメントスがどん、とジョッキを掲げる。
「「「乾杯!!」」」
ガラスの音が重なり、店内が一気に賑やかになる。
ミ「ようこそ雄英へ、♡」
ミッドナイトが隣の席からウィンクを飛ばす。
ミ「緊張してる?ここは安心していいわよ、変なのはマイクくらいだから」
マ「ちょっと待て!?歓迎会開始五秒で俺を切る!?」
ミ「事実でしょ?」
周囲からくすくすと笑いが漏れる。
は顔を赤らめて、ぎこちなくジョッキを掲げた。
「ありがとうございます…。えっと、みなさんにこうして歓迎してもらえて本当に嬉しいです」
マ「真面目だねぇ!」
マイクは笑いながら、の隣に寄ってジョッキを軽く合わせる。
カンと音がして、その拍子に、指先がほんの一瞬だけ触れた。
「……っ」
小さく肩が跳ねる。
マ「…おっと、ごめんごめん!熱いな~。照明か?それとも俺の魅力か?」
「……ひざしさんの、魅力かも?」
一瞬。
マ「…………」
空気が、止まった。
周囲の教師陣が一斉にこちらを見る。
マ「え、ちょ、今なんて?聞き間違い?俺、幻聴?」
「えっ!?い、いや、冗談です!冗談!」
慌てて手を振るに対し、マイクは顔を赤くしたまま固まっている。
マ「冗談にしては破壊力強すぎだろ……」
ぽつり、と小さく呟いた声は、の耳にだけ届いた。
ミ「ちょっとマイク、完全にやられてるじゃない」
ミッドナイトがニヤニヤしながら肘で小突く。
マ「う、うるせェ!これは不意打ちだろ!?」