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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第6章 新たな日々、非合理的な感情


次の日。

「おはようございます!」

「「「「おはよ〜!」」」」

職員室に入ると、いつも通りの挨拶が返ってくる。
――なのに、胸の奥だけが少し落ち着かない。

自分の席の隣には、すでに相澤が座っていた。

「お、おはようございます…!」

相「あぁ、おはよ」

短い返事。昨日と何も変わらない声音。

(……恥ずかしいの、私だけなのかな)

そう思った瞬間、相澤の視線が一瞬だけ逸れた。
それだけで、胸がちくりとする。

マ「おはよォ〜!今日もかわうぃ〜ね!」

ミ「〜!昨日はちゃんと帰れた?オオカミに食べられてない?」

「オオカミ?あ、昨日は消太さんが日本酒飲みに連れてってくれました!ずっと飲んでみたかったから嬉しくて。すごく美味しかったです!」

マ&ミ「…え?」
相「…………」

一瞬、空気が止まる。

ミ「…相澤くん?どういうつもりかしら?」

マ「おいおいおい相澤ァ。それ、聞き捨てならねェなァ?」

相「……別に」

「私が飲んでみたいって言っただけで!おすすめのお店に連れてってくれただけです!」

ミ「で?ちゃんと送り届けたんでしょうね?」

相「タクシーで」

「っ……」

玄関先のことが一瞬フラッシュバックして、頬がほんのり熱くなる。

マ「…ふーん」

マイクはじっと相澤を見る。

マ「俺ァ誘われても行ったこともねェ店に、は行けるんだァ?」

相「……うるさい」

マ「いやぁ?つーかさぁ、好きにならない方が無理なんじゃねェの?」

冗談みたいな口調。
でも、目は笑っていない。

相「…香山先輩、そろそろ始業です」

ミ「はいはい。でも覚えときなさい?はみんなの宝なんだから」
マ「そーそー。みんなのだよなァ?」

冗談めかして言いながら、マイクはにだけ向けて、少し柔らかく笑った。

始業のチャイムが鳴り、仕事が始まる。

新年度に向けてやることは山ほどあって、時間はあっという間に過ぎていく。

――それでも。

相澤は、あの日のことに一切触れなかった。
まるで、本当に何もなかったかのように。

それが、の胸を余計にざわつかせた。
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