第12章 祝われる日、深くなる想い
そして体育祭の前日。
爆豪は、をあの公園に呼び出した。
先に来ていたのも、やはり爆豪だった。
「今日はどうしたの?」
爆「…明日の体育祭」
視線が絡み合う。
爆「ぜってぇ1位になる」
「ふふ、うん。頑張って」
爆「しっかり見てろ」
「もちろん、応援してるよ」
爆「1位になったら、俺とデートしろ」
まさかの一言。
思わず笑みがこぼれる。
「ふふ、いいよ」
わざわざ対面で言いに来るところが、いかにも爆豪だった。
明日に備え、早めに別れようと踵を返した瞬間。
手首を掴まれ、引き寄せられる。
ぎゅっと、確かな体温。
「っ…、ちょっ…勝己…」
爆「……イレイザーと仲良いのムカつく」
「えぇ?仕事仲間だよ…?」
爆「わーってる…」
でも爆豪は知っている。
相澤のを見る目が自分と同じことに。
「じゃあ、また明日ね」
胸の鼓動が、まだ少しだけ速いまま。
夜風が静かに体育祭の前夜を告げていた。