第6章 5章
「あ、秋くんお酒くさい」
「うん。知ってるよ?やだ?」
いやじゃない
寧ろもっとしてほしい
いつもより強引な秋くんにとっくに私もえっちなモードに入り込んで
「ん、、はぁ、もっと」
「うん。いっぱいしてあげる」
更に激しく舌に吸いつかれて上顎をさりさりされて唾液が混ざり合う
秋くんのお酒の残り香もあってかくらくらしてきて
それもまた気持ちいい
「あー。可愛い。つーちゃん口赤くしちゃった。腫れてる?」
唇に吸いつかれすぎで少しぽってりしてしまった唇を優しく親指で擦られる
そんな事にも熱は上がる一方で
秋くんの手を取ってつま先立ちしてをしてもう一度口付ける
「はぁ。気持ちいい」
「ん。俺も」
ちゅこ、ちゅこと鳴り響く脱衣所で立ってただ唇を貪り続ける私達
性欲にだけ溺れてる私達
これでいいんだ
これがいいんだ
ソファで丸くなって眠る秋くんにそっと毛布をかけてあげる
秋くんはあのままSEXに持ち込むつもりはなかったみたいで
「つーちゃんとくっついて寝てもいい?」
まだ下着姿のままの私にそう問いかけてきたのは思わず笑ってしまった
着替えるし髪も乾かすからと一旦退場してもらって全て済ませて戻るとソファで丸くなって既にすー。すー。と寝息を立ててる大型犬
顔にかかってる前髪を避けてあげると、もぞもぞと動いて
でも起きなくて
愛しさが込み上げてしまう
「…可愛いのはどっちなんだか」
確実に秋くんの方が可愛い
可愛いしかっこいい
甘やかし方も甘え方も上手で
こんなの好きにならない方がどうかしてる
そうか。
しょうがないよね。
しかも床上手の噂は間違いなかったし
うんうんと勝手に納得してしまう
私はこれを創作意欲に活用しよう。
きっとそうすれば
この気持ちに整理がつくはず