第5章 第4章
「確かに。つーちゃんテレビ見ないしね。スマホで時間潰ししてても本読んでるかエロ本読んでるか…」
何故知ってるんだ
と思ったけどたまに座ってるところを甘える犬の様に背後から抱きしめられるのを思い出して言うのはやめた
「あはは。最初びっくりしたよなー。なんかテレビ見よって思ってつけたらアンテナ繋がってないし画面いっぱいにAV流れてくんだもん」
思い出し笑いして揺れてる身体
「うぅ。…恥ずかしい」
「ふっ……つーちゃんはそのままでいてね。………あ、そういえば小野さんの脚本てもしかしてあれ?つーちゃんが唯一揃えてる他の人の漫画」
優しく頭を撫でてくれる秋くんに微睡んでいて、そうだよ。と言う
「あの話のファンなんだよね。今日は嬉しかったなぁ。普通にファンとして話しかける一歩手前だったよ。結構難しい話もあるからどんな方かとおもって、、でも意外とおしゃべり好きな人だった」
「そうなの?」
「うん。気さくな人で良かった」
お風呂を上がりなんと髪まで乾かしてくれるスパダリ秋くん
「あ、さっそく連絡きてる」
スマホを開くと早速小野先生から連絡が来ていた
燕先生。先ほどはありがとうございました。
とても話しやすい方で安心しました。
今後もよろしくお願いします。
原作有りの脚本。作者の意向も入るので大変難しい役割かと思います。
物語の事件概要や裏設定等は是非僕の口から説明させていただきたいです。
宜しければプロット内容なども打ち合わせも兼ねてお時間いただけたらと思います。
では、今日出会えた事が幸運の朝焼けとなりますように。
なんだ。
ちゃんと業務的な連絡じゃん
たけちゃんも敏感すぎるんだよ
何て返そうかな。と思っていたらいつのまにか髪を乾かし終えた秋くんがソファと私の間に入って包み込んできた
「ん?小野さんから?」
「そう。最後の一文も素敵だよね」
朝焼けってなんか情熱を感じる
あんな爽やかな眼鏡男子から紡がれる言葉だと余計に
自身の作品を本当に愛してると伝わって、私もやる気が沸々と湧いてくる気がした