第5章 第4章
「そん時も来るよ」
「…そういうわけにはいかないでしょ?秋くんには秋くんのプライベートな時間があるんだし。今回はお願いしちゃったけど。次からは頑張るね。ありがとう」
なるべく早口で言った。なんだか悲しくて
そしてそれを悟られまいとしたくて
「…つーちゃん。俺頼られて嬉しいよ?」
泡をもらいながら前側は自分で洗う
「うん。そう言ってもらえて私も助かってます。…でも自分の時間も大切にしてね」
秋くんには他にも待ってる人がいるでしょ。
私だけに使ってる状態はフェアじゃないから。
すぐにお返しします。
あの時の女性に心の中で思いを吐き出す
今だけは独り占めさせてください
「今度は私が洗ってあげる」
そう言ってボディソープを手に取って泡立てて秋くんの方を向くと
「え、、つーちゃんが?」
「うん。だめ?」
太ももに手を置いてそう言うと秋くんの喉仏が上下に動いて
「いーけど。えっちな事しようとしてるでしょ」
えぇ。よく分かりましたね。
ニコニコと笑うだけで秋くんに近づくと
「わかった。…そしたら、気持ちよくして?」
上から目を細めて見下げられて
私も生唾を飲み込む
なんってセクシーなんだ