第5章 第4章
居酒屋
「うへぇ、、、下界の交流は疲れる」
「なら交換すんなよ。断って欲しいなら合図しろって」
とりあえず奢ってやると言われて引っ張ってこられた居酒屋で帰ったらまだ仕事を抱えてる私はソフトドリンクを飲んでいた
「いや、連絡先は全然苦じゃないです。嫌なら無視すれば良いし」
「…まぁ、燕先生snsやらないしそもそもメディアに疎いから。なんのダメージもないとは思うけど。…ちょっと気をつけてね」
「え?何を気をつけて?」
よくわからなくて首を傾げる
実際SNSは全くやらないし見ない
あと脚本してもご挨拶や全スタッフが集まる何かなどでどうしても行かなければならない以外では会う事はないし自宅にテレビはあるがアンテナは繋げてないからほとんど意味をもたない
テレビがあるのもAV嬢の伝記の資料としてAVを見るためにたけちゃんが送りつけてきたもの(珍しく良い贈り物)だから自分の意思ではない
なので秋くんももし何でもない出会いだったらなんか恐ろしくイケメンの陽キャがいるぞ。くらいだったと思う
「……はぁ。、、いいですか?燕先生。彼は今とても有名な作家で今回は深夜帯のドラマですが前回も前々回も21時台のドラマでも、昨年は映画化もされたんです。そんな人がつーちゃんに直々に…ていうかプライベートの連絡先って。狙われてるって思ってよ。お願いだから」
最後はいつものちょっと情け無い(失礼)たけちゃんに戻って両手を合わせている
「狙うって、、はぁ?私を?どちゃくそエロ漫画家の童貞おじさんを?」
「いや、おっさんでもねーし、童貞でもねーだろ。つか!絶対ばれんなよ!!ばか!」
今度は両手で顔を隠してちょっと泣いてる
なんて感情がぶれぶれなんだ
「頼むよ…つーちゃん気付いてないけどさ、意外と喰われやすい見た目してんだから」
なんかめちゃくちゃ失礼な事言われてます
でも、秋くんとのあれやこれやを考えたら喰われやすいのかも
否定したいけど出来ないのが悔しいです