第4章 第三章
「んっ、、、だーめ。今日はおしまい。つーちゃんこの後も仕事すんだろ?」
触った手を握られてそこに、ちゅ。とキスされる
「でも…足りなかった?」
「いや、、、まぁ、。でも、あれだろ?つーちゃん軽くSEXした後の方が捗るんじゃねーの?」
「へ?」
そういえば、と思い返してみる
最初にお戯れをした後も
次にちゃんと致した後も
その後も
その後も
「………たしかに」
「だろ?」
だろ?、、じゃなくて!
今までのは軽くに入るの?!
そっちの方が気になるんだけど!
「秋くんって、、、いや、やっぱりいーや」
なんか聞くの怖い
「ん?、、、まぁいーか。…だからさ、せっかく家事は気にしなくて良くなったんだから。存分に仕事しなよ。あと、滞ったらまた供給すっから」
三大欲求を全て与えてくれるこの男はやっぱりスパダリか、と思わず感心してうんうん。と頷いていたのが了承したと勘違いしたのか秋くんは、よし!とまた私の頭を撫でた
その後は本当に何回戦目、、とかいかなくて良かった
結局仕事をし始めたらどんどん煩悩のエキスが溢れ出て
中々に捗って気付いたらソファで丸くなって寝てる秋くん
「ほんっと。犬みたい」
顔にかかってる前髪をそっと触れて穏やかな顔をして眠る秋くんを見る
今の関係を作ったきっかけは確実に自分なんだけど
多分、それが壊れそうな脆いものになりつつあるのに今日気付いてしまった
「壊したくないよ……」
秋くんの笑った顔も
呆れた顔も
優しい顔も
不満そうな顔も
全部今の関係で成り立っているから見えるもので
お互い自由に羽ばたける場所にいるから現在がある
本当はどうしたらいいかなんて決まってる
こんな感情は秋くんにとって困ってしまうものだから
ちゃんとお別れをしないといけない
「……ありがとう」
「…んー?」
寝ぼけながら返事をする秋くんに、ベッドで一緒に寝よう。と誘った
もう少しだけ
側にいさせて欲しい
大丈夫
絶対に隠すから
続く