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意馬恋猿〜2人の距離〜

第4章 第三章








居酒屋

「本当に、、、ごめんなさい」


今、私の目の前で頭を下げてる男が目の前に

その隣でくすくす笑うりん

「………」

「………ゆるして」



今度はうるうるとした目を向けてくるこの人は





足立たけし(たけちゃん)


たけちゃんは燕名義の担当編集もこなしてりんのマネージャー
ついでに別事業の社長もやってるなんとも忙しい男
あと、つくね名義のレーベル会社の編集長(男)の彼氏
たけちゃんがぽろっと編集長に燕の正体がつくね…要するに私だと漏らした張本人


「…………もう。いーよ。その顔やめて」

「え!つーちゃん許してくれるの?!」

「たけし、許されてないよ。これ呆れてるだけ」
隣からバカだなー。と付け加えるのはりんで。


「なんだよ!少しは兄ちゃんを慰めてよ!」
そう言って妹であるりんにべたべたしはじめた

「ねぇ。やめて。きもい」

「そんなぁぁ」
ぽろっと一粒の涙を流すたけちゃんにため息をつきながら燕名義で描いた「AV嬢の伝記」を鞄から取り出す



それに気付いたたけちゃんは涙を拭って背筋を真っ直ぐに伸ばした


「先生!お疲れ様でした。ありがとうございます」
そう言って原稿を手に取るのでぐっと力を込めて自分の元へ原稿を引き寄せる



「原稿料、上乗せよろしくね。たけちゃん。りんから聞いてるでしょ?」



「………も、、もちろんだよ!!任せて!」



半泣きのたけちゃん

やっぱりちょっと情けない顔



「社長としても。守秘義務はしっかりしなさいよ〜。たけしの所為でつーちゃん仕事増えちゃった(TL)んだから」


「うぅ。…はい」
その後もりんに軽く叱責を受けながらもしょんぼりと反省してるたけちゃん



「つーちゃんも!もうちょっとなんか言ってやんなよ」

「え?……なにを言えば……………あ!一個ある!」
思わず思いついてそう言う


「ぅっ………はい。受け入れます。何でしょう」


「たけちゃんってさ、やっぱりネコ?それとも隠れタチ?」


「それは内緒!!」






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