第3章 第二章
「……ん、、」
肌寒くて目が覚めたら隣にいたはずの秋くんがいなかった
ベッドはいつの間にか丁寧にシーツも変えられてて
気絶した様に眠ったはずなのにきちんと部屋着も着てる
こんな時にもスパダリを感じてしまう
まだ隣に若干の温もりを感じるあたり居ないはずは無さそう
そう思ってリビングに行くと窓を開けて座り込みタバコを吸ってるのが見えた
煙草
吸うんだ
そんな初出しの姿を見かけて嬉しくなって
近づくと
「あー。うん。大丈夫だよ。夜中なのに起きてたの?」
思わず足を止める
どうやら誰かと電話しているみたい
「ん?フハッ。なんの心配よ。えっちだな」
何故かドクドクと心臓が波打つ
「うん。でも心配ありがとう。嬉しい。きゅんとした。早く会いたい。明日飯行く?」
嬉しそうな声を聞いて足音が聞こえない様にそっと寝室に戻った
なんとなく聞きたくなかった
なんでかは
多分わかってるんだけど
そんな感情はしまい込んで
必死に眠ろうとした
続く