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意馬恋猿〜2人の距離〜

第3章 第二章



「はーい。」

「あ、生きてた」

何故か生死を心配する彼は秋くんで



「うん。今からコンビニ行って栄養補給かなって思ってる」

「やっぱりな」
エレベーターを降りながら話を進めると何故か私の現状を知っている様子


「たまたまりん姐とばったり会ってよぉ。なんかつーちゃんが忙しくてプライベートが暇だって言ってたから」

「へぇー。そうなんだ」
恋しがってくれる親友に胸キュンしながらもエレベーターを降りてエントランスを抜ける



するとなんということでしょう


只今電話口に居るはずの人物が手を軽くフリフリしているじゃありませんか





電話を切りかけよる



「あれ、なんで?」


「家政婦しにきた」
買い物袋らしき物を持ってニコニコと笑って言うこの男は確か


「二足の草鞋?」

「は?」

アイドルらしからぬ提案をしてくる


「とりあえずさ、中入ろ」
はい。戻って〜。と肩をくるんと回されて先程の道を戻るように押される

仕方なくエレベーターに乗り込んで

なんか視線感じるなと思いチラッと見上げると


「ねぇ。つーちゃん」

「ん?なに?」

「その格好でコンビニ行こうとしたの?」

そんな風に言われて思わず自分の格好を見るがいつも通りの部屋着

部屋着といってもスウェットパンツに薄手のTシャツという出立ち

なのでコンビニくらいじゃこんなの良くある話だ


「だ、ダメかな?」
イケ男の秋くんともなると部屋着で外出は破天荒だったのかもしれない


「……いや。、、気づいてる?それ」
乳首透けてるよ。と耳元にそっと囁かれた


思い切り勢い良く下を見ると

確かに今日はノーブラだったし白いTシャツ



一気に上昇する体温に震えてると、ふっ。という鼻息混じりの笑い声が聞こえて



「んっ、、」

軽く触れるキスをされた


「ほんと。つーちゃんかーわい」




エレベーターを降りながら


大丈夫か?これ



私仕事になる?




と煩悩の戦いが脳内で繰り広げられていた








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