第3章 第二章
編集社
「………………」
「…………………」
静かにペラっと紙を捲る音だけが聞こえる
今この個室は田中さんと私の2人だけ
「………ふぅ」
持ち込んだネームを読み終わり一息つく田中さん
一方私は生唾を飲み込んで頭の中では正座待機
頼む!
どうか!どうか!
田中さん!!!
「……何ですかこれ」
「……へ?」
え、やっぱダメだった?
「めっちゃくちゃ良っ!!!」
「まじっ?!」
思わず立ち上がり自が出てしまいすぐに座り直す
田中さんはそんな事気にせず一気に捲し立てる
「エロシーン最高です!特に今まで男性視点が多めだったのに対して女性目線も大分取り入れられてます!あとこの愛撫シーンのえぐみが軽減されていて見ていて自然なSEXを思い浮かべる事が出来るのも良いです!」
思わず両手で顔を隠す
「めちゃくちゃ頑張ったんですね!これでやってみましょう!後はコマ割りだけつめましようか!」
泣いていると思ったのか肩を優しく摩ってくる田中さん
一方私はニヤニヤが止まらないでいた
頭の中では一体秋くんに何をすればお礼になるのか。
そんな事を考えていた