第3章 第二章
「……ん。、、、つーちゃん?」
どれぐらいそうしていただろう
目が覚めた時にはまだ太陽は半分ほどしか登ってなくて薄暗かったのが今は辺りが明るいから完全に登りきってると思う
「あ、おはよう秋くん」
秋くんに振り向きもせずに朝の挨拶をする辺り薄情なのかもしれない
でも今はそれどころじゃない
良いアイデアがいくつも浮かんできて何枚も紙を出して書き出しては
タブレットにまとめていく
そうしていたらいつのまにかコーヒーのいい匂いがして
控えめに机に置いてくれた秋くん
そこで手を止めて見上げると
「あ、ごめん。邪魔したわ」
あとキッチンも勝手に借りちゃった。と頭を撫でてくる
「ありがとう。全然大丈夫だよ。…何もなかったでしょ。朝食食べない派で」
「いや、俺もこれだけで大丈夫」
コーヒー片手に立って飲む姿をみて隣を少し空けるとそこに落ち着いて座る秋くん
「……んで。いつからやってたの?それ」
「え、、、わかんない。起きたらまだ暗かったから」
素直にそう言うと身体を気遣う言葉を紡いでいく秋くん
「じゃああんまり寝てねーかもな。…大丈夫?身体しんどくない?」
「全然大丈夫!すっごく絶好調!」
朝一に似合わないテンションだったのかビクつく秋くん
「あー。……まぁそれならいーけど」
気怠そうに頭をガシガシ掻いたあとコーヒーを飲み出す
おー。
これがアフターケアってやつなのか?