第9章 第八章
「はぁ、……その妄想力。つーちゃんの仕事柄ほんとにいい仕事するけど!今は違うから!絶対違う!」
「え?妄想?」
「だいたい!秋がややこしくするから!つーちゃんの脳内で秋は今あの女と不倫ずぶずぶ強制羽交締めえっちでもしてたの!!」
「いや!!羽交締めはしてなかった!……あ、、」
思わず口籠もる
「え……不倫?」
怪訝な顔の秋くん
「さっきのはどう考えても不倫してますの雰囲気出してた」
りんが今度は秋くんをジト目で見る
「え!!俺してねーよ!不倫なんて!あの人は大事な家族みたいなもんで!!……んああっ!またこのパターンか!」
頭をぐしゃぐしゃっとする秋くん
今までで見たことないその姿に思わずびっくりしてしまう
「いつも疑われんだよ。でも本当に違くて!…親友!」
「証拠は?」
「は?」
「だーかーら!証拠。私も秋とあの女が居酒屋でいちゃいちゃしてんの見てるから」
怒りのターゲットが私から秋くんに変わるりん
「証拠って………なんだろ。メール見せる?……あ!あれだ!ちょっと待って」
そう言ってスマホを取り出す
「ほら!りん姐!これ!」
「…………なに、これ」
怪訝な顔のりんにスッと秋くんのスマホを渡されて
「え…私はいーよ。」
他人さまのスマホだしと遠慮していたら秋くんからも見て。と促されたので渋々見る
「………なに、これ」
それは、男女2人が仲睦まじくソファでくっ付いて座ってる後ろ姿や
キッチンで仲良く片付けしてる姿
2人で笑い合ってる横顔(後ろから撮影)
真正面はほとんどなかったけど
ケーキを持って3人で自撮りしてる姿が
くっ付いてる2人のうち1人はあの女性で
男性は秋くんではなく、別の人
秋くんはその隣に絶妙な距離感で
でも家族写真みたいなそれは
「これは俺の趣味!」
「はい?」
思わず聞き返すと
「この2人見てると幸せになるから!それで入り浸ってたらいつの間にか鍵もらって!なんか家族みたいな感じで!ほんとただそれだけ!これは俺のお気に入りフォルダ」
「…………推しカプ」
思わず出てしまうオタ用語
「ぶ、、ふぉっ」
理解できるから吹き出すりん
「………は?」
何もかも理解できてない秋くん
こんなところで解釈違いが出るとは!!