第2章 第一章
それからコツコツとプロットからネームを描いていき
ある程度の方向性は決めることが出来た
編集社
「一時はどうなる事かと思いましたけど。だいぶ良くなりましたね」
自分から振ってきた案件だろ。と思いながらも、ありがとうございます。とその場を収める
「ただですね?一個言わせてもらいますと男性主観を多めはとても良いですが、急に女性がエロのスイッチ入りすぎな気がします。」
え、
そうかな。
私は常日頃そんな妄想ばっかりだからこればかりは首を捻る
「もう少しですね。恥じらい。とか女の子からも可愛いと思う女性像を。あとエロシーンももっと甘々を入れたら良くなりそうですね」
なんと!
また難しい事を!
家に帰り先程の話を振り返る
「あ、お酒ないわ」
酒でも飲みながらとりあえず現実逃避用にどちゃくそエロ漫画でも描いてやろうと思ったら冷蔵庫にはつまみしかなかった
しかたなく冷蔵庫の補充がてらとぼとぼとコンビニに向かう
エロ
甘々エロシーン
ハグすれば甘々?
いや、違うだろ
なんだろう。
なんか記憶の隅に良い案がありそうだけど中々出てきてはくれない
「甘々、………甘々ってなん(あれ?先生?)」
独り言をぶつぶつ呟いていたら仕事帰りなのか目深にキャップを被った秋くんに出くわした
「うわっ。秋くん。びっくりした」
「ごめん、驚いちゃいました?」
ごめんね?と覗き込むように屈んでくる秋くんに、あれ?と急に言われる
「もしかして………あー。そういえばご近所か」
私のすっぴん。ダル着を見て納得したのだろう