第7章 第6章
「つーちゃん?疲れちゃった?」
覗き込んでくる心配そうな秋くんに、大丈夫だよ。て微笑む
あぶねー。あぶねー。
また脳内トリップしてた
その後はドライブデートで
時たまサービスエリア等で真冬だっていうのにアイスクリームを半分こしたり
謎の顔はめパネル撮らされたりやらされたり
ずっと笑ってたと思う
高速を降りて
外を眺めてると綺麗な夕陽で
あぁ。今日が終わっちゃう
楽しかったな
最初はりんが無理なこと頼むために秋くん呼んで
その前に色々あったことも知らずに
秋くんは私がアダルト漫画家な事知っても
ずっと、
ずっと優しくて
初めてだった
こんなに女の子として扱ってもらったのも
あんなにSEXが気持ちいいものだって知ったのも
独りよがりのSEXって
性欲の発散にはなるけど
心の欲望は満たされない
性欲を満たす漫画を描いてるはずなのに全然知らなかった
だから
それを教えてくれた秋くんから
もう卒業しなければならない
私には勿体無い
秋くんには大切な人がいるのだから
その人をもっと大切にしてほしい
「………つーちゃん」
「んー?」
視線はそのままに
だって。
見てしまうと泣いてしまいそうだから
「今からさ。………俺の家こない?」
「……へ?」
思わず振り向いて
視線が合う
秋くんは獣の目をしてて
あ、
抱かれるんだ。
すぐに気付いてしまった
「……さっきの約束。水族館でしたでしょ?」
そんな約束
なんかした気がする
「…………わかった。いーよ」
これで最後
私は秋くんに抱かれる為に
秋くんの家に向かった