第7章 第6章
朝目が覚めて
身動きが取れなくなってる事に気付く
それは紛れも無く秋くんのこの腕の所為で
背後からガッチリとホールド状態
今何時かな
唯一使える右手だけを伸ばしてスマホを見ると珍しく健康的な時間に目覚めた事を知る
今日は脚本だけだし。
多少休憩しても大丈夫
もう少し眠ろうかな
あと、この温もりが今日で最後だと思うと名残惜しいからもう少しこのままでいたい
昨夜お別れを決意した私は今日をもって秋くんとの関係を精算したいと思ってる
ずるずる先延ばしにして辞められなくなってしまってももっと苦しいはず
自分から蒔いた種はしっかり回収しなければ
頭の中でぐるぐる考え込んでいると
「……んん。...つーちゃん。はょ」
起きてることに気付いたらしい秋くん
「うん。おはよ」
そのまま返事をすると、何時?今。と気怠そうに聞かれたのでなんてセクシーなんだ。と思いつつも今の時間を伝える